「自分は現金主義だからクレジットカードなんて必要ない」
しかしクレジットカードを持っていないと、意外な場面で不利になる可能性があるんです。
今回は、意外な盲点となっている「クレジットカードを持っていないと損する理由」についてまとめました。
目次
クレジットカードが作れない人だと誤解される
今や持っていて当たり前とも言えるクレジットカード。
しかし、実際には誰でも作れるわけではありません。
カードを作るためには審査があり、その審査に通って初めてカードが持てるのです。
言い換えると、審査に通らない人はカードが持てないということ。
自分自身では「現金主義だからカードは持たない」と考えていても、他の人から見ると「カードが作れない人なのでは?」と誤解されてしまう可能性があります。
カードが作れない人ってどんな人?
では、カードが作れない人とは具体的にどういった人なのでしょうか。
考えられるのは次のような人です。
自己破産した人
借金などの支払いが不可能だと裁判所で認められると、自己破産となります。
自己破産の場合、信用情報機関にその情報が登録されてしまいます。
この情報は登録から10年間残り、その間はクレジットカードを作ったりローンを組んだりすることができません。
多額の無担保ローンがある人
カードローンや消費者金融からの借入が多い人も、カードを作るのが困難な人。
借入が多くなると「返済能力よりも借入額が多い」と判断されてしまい、カードの審査に落とされる可能性が高くなります。
暴力団関係者
カードに限った話ではありませんが、暴力団関係者(反社会勢力)もカードが作れません。
裏取引や資金提供につながる恐れがあるためです。
カードを申込む段階でも「反社会勢力ではない」と表明する必要があります。
完全に無職の人
カードの審査では「支払い能力の有無」がチェックされます。
完全に無職の人は収入がないため「支払い能力なし」と判断され、審査に落ちるのが一般的です。

学生や専業主婦の場合はどうなの?

学生は保護者からの支援があるし、専業主婦でも旦那さんに安定して継続した収入があればカードは作れる。もちろん、ゴールドカードなどカードの種類によっては審査に落ちることもあるけれど、カード自体作れないようなことはないんだ
水商売の人
キャバクラ嬢など、いわゆる水商売で働いている人もカードを作るのは難しいと言われています。
理由は、収入が不安定で職自体も不安定であるため。
ここも「支払い能力」という点で不安を感じるため、審査に落ちる可能性の方が高くなっています。

カードを作れない人の例を見てみると、あまり印象が良いとは言えない感じだね…

クレジットカードでは『信用』が大事になるから、その点で劣る人は審査に通らないんだ。反社会勢力は言わずもがな。いくら現金主義でも、こうした誤解は避けておきたいんじゃないかな
カードを使わない付き合い始めの恋人には要注意
少し違う観点からの話になりますが、「クレジットカードを使わない付き合い始めの恋人」にも要注意。
実は「不倫での支払いは現金払い」が、不倫がばれないためのテクニックと言われているんです。
不倫でカード払いを使わない理由はただ一つ。
カード払いにすると、利用明細からばれてしまう可能性があるから。
もちろん、不倫の場合は意図的にカードを使わないわけですが、そもそもカードを持っていない人はカードを使うこと自体できません。
「不倫での支払いは現金払い」ということを知っている女性から「実は不倫じゃないの?」と無用な誤解をされてしまう可能性もゼロではないのです…。

不倫じゃないのに誤解されるなんて悲しすぎる…

もちろんこれは少し極端な話だけど、そうした可能性もあるってことは知っておこう
30代で利用履歴がないとカードが作れないことも
「現金主義だから」とカードを一度も作らないまま年齢を重ねると、いざ、カードを作ろうとしたときに審査に通らない可能性があります。
30代にもなれば「収入が安定している」と考えるのが一般的な感覚ですが、カード会社からしてみると事情が異なるのです。
スーパーホワイトという誤解
実はクレジットカードを申込んだり利用したりすると、信用情報機関(CIC)にその情報が登録されます。
この情報はカードを作る時をはじめ銀行にローンを申込んだりするときに照会され、審査通過の判断基準の一つにもなっているのです。
しかし、これまでに一度もカードを利用したことがない場合は、当然ながら情報も登録されていません。
情報の無いまっさらな状態、つまり「スーパーホワイト」と取られてしまうのです。

スーパーホワイトだと何が問題なの?

実はスーパーホワイトには2パターンあるんだ。一つはカードを作ったことがなくて、そもそも登録する情報がない人。もう一つは自己破産して5年経った人。自己破産の記録はCICに5年間登録されることになっていて、5年経つと情報がすべて削除されるんだ。つまり、スーパーホワイトと同じ状態になるってこと

ということは、実際はカードを使ったことがなくて情報がないだけなのに、自己破産した人と見られてしまう可能性もあるってこと?

そう! 特に30代で利用履歴がない人は要注意! 判断材料がなくて審査に通らず、カードが作れないこともあり得るんだ

それは困った話だね…。そうした事態を避けるために、現金主義の人でも抵抗がないような、何かいい方法はないのかな?

カードを極力使いたくないなら、口座振替で支払っているものをカード払いにするのがおすすめだよ
公共料金くらいはカード払いにしておく
信用情報機関に登録される内容は、「どこで」「いくら使ったか」といった細かい内容ではありません。
「カードで利用した分を支払日に全額支払ったかどうか」といった内容が登録されます。
そのため利用額の大小は気にする必要なし!
となれば、毎月口座振替で支払っている公共料金をカード払いにして、利用実績を積み重ねていくのがおすすめです。
この時に利用するクレジットカードは、無条件で年会費無料のものを選ぶと余計なコストもかかりません。

公共料金だけでもカード払いにしておけばCICに情報が残るから、将来『ローンの審査に通らない!』とか『カードが作れない!』なんて可能性も少なくなるよ

カードを持ち歩きたくない人でも、公共料金の支払いに使うだけなら自宅に保管しておいても良さそうだしね

もちろん、その場合は保管場所には注意しないといけないよ。将来自分が困らないためにも、少額でもいいからカードを利用した実績をコツコツ残しておこう