化石燃料を使わない、自然エネルギー100%の電気を供給する自然電力のでんき。
2018年9月から自然エネルギー30%で電気料金がお得なプラン「SE30」も選べるようになりました。
もしあなたが、子供たちの世代に豊かな地球を残したいと思うなら、そしてそのために何かをしたいと思うなら、選ぶメリットがある新電力だといえるでしょう。
自然電力のでんきについて、メリットや注意点、料金プランなどまとめました。
(※当ページにて2019年1月26日〜2月12日にかけて記載した内容について不備がありました。誠に申し訳ありません。)
目次
自然電力のでんきのメリット
自然電力のでんきを選ぶメリットは、お金に代えがたいものかもしれません。
無理なくCO2の排出を抑えた暮らしができる
自然電力のでんきは、毎日の生活を我慢したり無理せずに、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた自然由来のでんきを利用することができます。
できれば、まずこちらの動画を見ていただいた方が、よりイメージしやすいと思います。
(動画再生時間3分27秒、音声が出ます)
私たちが普段使っている電気の約85%は、石炭やLNGなど化石燃料を燃やして発電されています。
この化石燃料を燃やすことで問題になっているのが、空気中の二酸化炭素(CO2)の濃度。
今、地球の二酸化炭素(CO2)濃度が急激に高くなっており、その結果、地球の気温が急激に高くなる地球温暖化問題が深刻になっています。
え! これは、なんだか大変なことになってるけど、大丈夫なの?
これほど地球のCO2濃度が高かったのは、過去80万年の間に無かったことなんだ。
人類が観測可能な過去80万年の間は、二酸化炭素(CO2)濃度が170〜280ppmでした。
人類の祖先が誕生したのが20万年前、人類が言葉を使い始めたのが約7万年前ですから、相当過去の話です。
その後、産業革命が起きた18世紀後半(約250年前)に、二酸化炭素(CO2)濃度が300ppmを超え、30年前に350ppmを超え、2016年に400ppmを超えています。
ホントにすごい勢いで二酸化炭素(CO2)濃度が上がってるんだ…
国連組織ICPPでもレポートを出しているよ。
現状の温暖化ガスの排出ペースが続くと、2040年ごろに下記の現象が起きると予想しています。
- 気温上昇が産業革命前より1.5度に達する。
- 大気中の水蒸気量が増え、1回に降る雨の量が10%以上増える
- 気温が5度以上高くなる地域も出る
- 海の酸性化が進む
- 潮位が極端に高くなる
- 生物を媒介した感染症が拡大する
- 食料や水の確保に影響が出る
温暖化の被害を抑えるには、今世紀半ばまでに温暖化ガスの排出を「実質ゼロ」にする経済活動などの変革が必要との分析です。
【参考】気象庁・IPCC(気候変動に関する政府間パネル)
地球温暖化に関する最新の研究成果を世界の研究者が整理し、報告書としてまとめるための国連組織。
Intergovernmental Panel on Climate Changeの略。
国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)が共同で1988年に設立した。
2007年にはアル・ゴア元米副大統領とともにノーベル平和賞を受賞。
報告書の作成には数千人の研究者が参加し、現在は第6次報告書の公表に向けた作業が進む。
報告書は国際的対策や各国の政策に科学的根拠を与える文書とされる。
【参考】公式サイト IPCC(英語)
じゃあ、私達はどうすればいいの?
まずは、個人でできることから初めてはどうだろう。
自然電力のでんきForestなら、温暖化ガスを排出しない電気を100%利用できます。
また他のプランでも、節約しながら、CO2排出量を削減できます。
もしあなたが、子供たちに豊かな地球を残したいと考えるなら、これ以上のメリットはないでしょう。
料金の内訳が開示されているので納得できる
自然電力のでんきでは、毎月の明細書で「電力調達費」「託送料金」「再生エネルギー発電促進賦課金」「事業運営費」の内訳を開示しています。
- ・電力調達費
- 発電所や電力卸市場から購入するための費用。
世界のエネルギー市場全体の動向によって、価格は常に変動しています。
市場の価格に応じた調整費も含まれます。 - ・託送料金
- 発電所から各家庭まで電気を送るための費用。
送電線や変電所を管理している一般送配電事業者(東京電力などの地域電力会社)に支払われます。 - ・再生エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
- 全ての電気利用者が負担することになっている費用で、自然エネルギーの普及のために利用されているものです。
- ・事業運営費
- コールセンターの運営費や人件費、ITシステム構築費など、事業を運営するために必要な費用です。
このように、毎月支払う電気料金がどのように使われているのかが分かるため、透明性が高い点もメリットと言えるでしょう。
エリアは北海道から九州まで
自然電力のでんきの供給エリアは、沖縄や離島を除く日本全国。
どこに住んでいても、自然エネルギーを利用することができます。
- 北海道電力エリア
- 東北電力エリア
- 東京電力エリア
- 中部電力エリア
- 北陸電力エリア
- 関西電力エリア
- 中国電力エリア
- 四国電力エリア
- 九州電力エリア
各エリアの料金プランは、後で解説しています。
自然電力のでんきの注意点
他社との比較で間違いやすい
自然電力のでんきは、他社との料金比較で間違いやすいので要注意。
原因は、自然電力のでんきの料金を誤解する人が多いため。
自然電力のでんきの公式サイトでは、きちんと「※従量料金は市場価格に応じて変動する電力調達費が含まれます。」と明記しています。
電力調達費が含まれるってどういうこと
実は、どこの電力会社も電気料金は毎月変わるんだ。
燃料費調整制度というもので、火力発電の燃料費の変動がそのまま電気料金に反映される様になっているんだよ。
一般的な電気料金は次の計算で決まっています。
電気料金=
基本料金
+(電力量料金単価×使用量)
±(燃料費調整単価×使用量)
+再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×使用量
このうち、
- 基本料金 →各社で違う
- 電力量料金単価 →各社で違う
- 燃料費調整単価 →各社共通だが自然電力のでんきはこれが無い!
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価 →各社共通
本当は1〜3で比較しないといけないのですが、多くのサイトは1〜2で比較しているため、公式サイトでシミュレーションすると思ったほど安くならずに、あれ?と思ってしまうのです。
燃料費調整額を入れると、どのくらい違うの?
各エリアで違うんだけど、東京電力エリアでは、2021年7月時点で3.06円/kWh安くなる。
だから自然電力のでんきの従量料金(1kWhあたり)と比較するなら、他の新電力を3.06円/kWh安く計算しないといけないんだ。
ただし燃料調整費はエリアで違い変動する
ただし燃料調整費は、エリアで違い、毎月変動します。
公式サイトのシミュレーションは燃料費調整額を正確に反映しているため、良く分からない場合は公式サイトでシミュレーションを確認してみて下さい。
卸電力の相場次第では電気料金が高くなる恐れも
自然電力のでんきでは、電気料金が確定していません。
なぜなら、自然電力のでんきでは、電力卸市場(JEPX)の卸価格に連動して電気料金が決まるためです。
え!
じゃあ、いきなり電気代が高くなったりするの?
そんなに極端に変わるわけじゃないよ。
下限5円〜上限20円で制限されるから。
自然電力のでんきは、電力卸市場(JEPX)経由で一部の電力を仕入れています。
これは他の新電力も同じ。
この市場価格が高騰した場合に、電気料金に反映させることができる料金設定なのです。
卸価格が高騰するリスクを、自然電力でなく消費者が負う料金設定ですが、その分だけ同条件では安くなり、変動幅は5円〜20円/kWhに制限されています。
他の新電力は、卸価格が高騰するリスクを自社で負っているから、その文だけ料金が高くなっているんだね
卸電力の価格(JEPXの市場価格)はこちらから確認できますので、透明性は確保されています。
【参考】JEPX取引情報
電気使用量が少ないと高くなる場合もある
自然電力のでんきは、電気を多く使う家庭ほど、お得な料金プランです。
なぜなら、自然電力のでんきは、電気使用量に関係なく単価が一定だから。
一方で通常の電気料金は、電気を多く使うほど、単価が高くなります。
どのくらいお得になるのかは、エリアによって違うため、後の料金プランの表を確認して下さい。
また公式サイトのシミュレーションを使うと、乗り換えた場合の電気代が分かります。
自然電力のでんきの料金プラン
プランは3種類
自然電力のでんきの料金は、電力卸市場(JEPX)の相場次第で変動しますので、あくまで参考の価格表しかありません。
自然電力のでんきのプランは3種類。
- Leaf・・・CO2排出量3%OFF、実質再エネ3%、
- Tree・・・CO2排出量30%OFF、実質再エネ30%、
- Forest・・・CO2排出量ゼロ、実質再エネ100%、
ちなみに日本の再生可能エネルギーの比率は14.5%(2016年・経済産業省資料による)なので、Treeでも2倍近いエコな電気だと言えます。
自然電力のでんきとは
「自然電力のでんき」はその名の通り、100%自然エネルギーを利用して発電した電気を供給する新電力です。
2018年9月から自然エネルギー30%で価格が約3.5%お得なSE30というプランも選べるようになりました。
自然電力のでんきを運営しているのは、福岡市に本社のある自然電力株式会社。
2011年6月 設立
2012年12月 グループ初のメガソーラ「合志市・熊本 製粉太陽光発電所 (熊本県)」完成
2017年2月 東京ガスと資本業務提携
2017年11月 一般家庭等への電力小売り事業をスタート
※1「自然電力のでんき」がこのFIT電気を調達する費用の一部は、電気をご利用するすべての皆様から集めた再生可能エネルギー発電促進賦課金により賄われているため、費用負担や二酸化炭素排出係数の取り扱いが他の再生可能エネルギー源で発電した電気とは異なり、火力発電などを含めた全国平均の電気のCO2排出量をもった電気として取り扱われます。
※2「その他」には以下の電気が含まれます。
(1)他社から調達している電気の一部で発電所が特定できないもの
(2)一般送配電事業者からインバランス供給を受ける電気
自然電力のでんきでは、自社グループで自然由来のFIT電源発電所を持っていて、供給量の39%は自社発電所から電力を供給。
残りは電力卸取引市場(JEPX)や、一般送配電事業者からのインバランス供給を受けた電力を利用しています。
あれ? 自然電力100%ではないの?
これが今の制度で実現できる「自然電力100%」なんだよ。
自然電力のでんきでは、供給する全100%の非化石価値(再エネ指定)を購入することで、「実質100%自然エネルギー」で「CO2排出量ゼロ」の電気を供給しているんだ。
※2自然電力は、非化石証書を調達することで実質再エネ100%の電力を提供する予定。ただし、市場取引によって購入するものであるため、十分な量を調達できない場合あり。実績は、年度ごとに報告。
全然分かんないよ??
簡単にいうと、発電所から家庭に送電するときに、太陽光・原発・火力など各発電所の電気は、一つにまとまってしまうんだ。
だから、まとまった電気をそれぞれの家に小売するときに、自然エネルギー(FIT電源)のものだけを分けて届けますという証明の様なものなんだ。
なんでそんなにメンドウなことをするの?
今の制度では、他に方法がないんだよ。
非化石価値には、「再エネ指定」と「指定なし(原発含む)」があり「自然電力のでんき」では、「再エネ指定」を活用しています。
今後は、自社グループで風力・小水力発電所の設置を進め、さらにFIT電源比率を上げる予定。
固定価格買取制度(FIT制度)によって買い取られる、再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)による発電のこと
海外企業とも業務提携し自然エネルギーの利用を推進
株式会社自然電力では、自然エネルギーの利用推進を使命として取り組んでおり、志を同じくする海外の企業とも提携。
2013年1月にはドイツのユーイ社、2016年9月にはオーストリアのググラー社と業務提携を結んでいます。
自然エネルギー分野における世界トップレベルの企業。
世界各地で再生可能エネルギーを利用した発電所の建設や、保守・運営を行っています。
小水力発電に適した水車を世界各地へ供給。
小水力発電は雨が多く、起伏に富む日本に適した発電方法とも言われており、今後の普及・安定供給が期待されています。
まとめ
自然電力のでんきを選ぶことで、「電気を使う」という日常の行動が、地球環境を守る活動に変わります。
地球環境を守る活動へ積極的に参加するなら、自然エネルギー100%のForestプラン。
電気代を節約しながら、できる範囲で参加するなら、自然エネルギー30%の Treeプラン。
さらにLeafプランもあります。
3つの選択肢があるのも嬉しいですね。
このページを読んでいただいたのも何かのご縁かもしれません。
お互い、子どもたちの世代のために、少しでも良い方向へ世界を変えていきましょう。
この記事を読んでいただき、ありがとうございました。
公式サイトはこちら
⇒自然電力のでんき