何が変わった?イメージ

電力自由化で新規参入が相次ぐなか、東京電力エナジーパートナー(以降 東京電力EP)も新しい料金プランを発表しています。

東京電力EPの新料金プランに申し込む前に、知っておきたい注意点についてまとめました。

東京電力EP新料金プランの注意点

注意1. 多くの人は確実に損する

多くの人は東京電力EPの新料金プランに乗り換えると損します。

目安として4人家族(500kWh)で年間1.7万円の損、6人家族(700kWh)で年間3.1万円の損のイメージ。

詳しく解説します。

月にたった4円しか安くならない新料金プラン

ほとんどの家庭は、東京電力エナジーパートナーの新料金プランで、下記の乗り換えを選択すると思います。

(旧)従量電灯B
  ↓
(新)スタンダードS

この乗り換えだと、切り替えても最大で月たった4円しか安くなりません。

一方で東京電力エリアで最安レベルのあしたでんきに乗り換えた場合、
4人家族(月500kWh)で年間1万6,800円お得。
6人家族(月700kWh)では年間3万1,008円お得。

あしたでんきとは

あしたでんき
あしたでんきは、東京電力グループの新電力で2018年5月にスタートしたばかり。

実績はこれからですが、東電グループの信頼性と低価格でシンプルな料金設定から、現在急成長中。

基本料金0円で従量料金が一定の標準プランと、基本料金が3,000円で従量料金が安くなるプランの2種類があります。

解約時の違約金もないので人気です。

あしたでんきについて詳しくはこちら
「あしたでんき」のメリットと注意点を、わかりやすく解説!

いますぐ公式サイトでシミュレーションしてみるならこちら
あしたでんき

ガスとのセットも東京ガスかあしたでんきが断然お得

東京電力のガスを契約すると、電気とガスのセットで割引がありますが、この場合も東京ガスかあしたでんきの方がお得です。

ガスと電気のセットについてはこちらで解説しています。
東京電力と東京ガスの料金比較〜電気ガスセット割〜

注意2. スマート契約はリスクが高い

東京電力EP新プランの一部に取り入れられている「スマート契約」は、リスクが高く、扱いが難しいシステムなので、一般の家庭には向いていません。

トラブルが多かったせいか2018年3月時点で、新プランのスマート契約4種類は新規受付停止になっています。

引き続きスマート契約を受付中なのは、夜トクプランだけ。

スマート契約とは

単純に言うと、ブレーカーが落ちない代わりに、基本料金が1年間高くなるというシステム。

今までは、電気を同時に使いすぎると、ブレーカーが落ちて電気が止まっていました。

スマート契約では、ブレーカーがありません。

その代わりに、過去1年間で電気の使用量が最も高かった瞬間が基本料金になります。

工夫して使えばお得になる可能性もありますが、たった1度の失敗で1年間の基本料が高くなってしまいます。

注意3. いくら安くなったか分からない

東京電力EPの新料金プランでは、従来料金プランに比べていくら安くなったのか、表示されません。

特にスタンダードプラン以外は、複雑な料金設定。

  • 夜だけ安い夜トクプラン。
  • 最低料金が定額で一定量以上利用すると安くなるプレミアムプラン。

自分で計算するのも面倒なので、結局いくら安くなったのか分かりません。

もしかしたら以前より高くなっている可能性もあります。

新電力では安くなった金額が分かるところも

新電力では、従来プランからいくら安くなったか分かるシステムを取り入れている電力会社もあります。

例えばLooopでんきでは、「節約額チェッカー」という機能で、従来料金プランからいくら安くなったか分かります。

注意3.ポイントは還元率低め

東京電力EPの新料金プランでは、Tポイント又はPontaポイント、どちらも選ばない場合はTEPCOポイントが付与されます。

しかし還元率は電気料金1,000円につき5ポイント(還元率0.5%)と低め。
(再生可能エネルギー発電促進課金などは除く)

ポイントでは、東京ガスがダントツの還元率1.5%です。

東京ガスの方が、電気料金も安く、ポイント還元率も3倍です。

トータルではLooopでんきが最安レベルですが、大手でないと絶対にイヤだという方は東京ガスを選んではいかがでしょうか。

東京ガスについて詳しくはこちら
東京ガスの詳細

注意5.アクアエナジー100は燃料調整費分が高い

東京電力では電源に水力発電を100%使用したアクアエナジー100というプランがあります。

スタンダードプランより基本料が高めで、電力量は同じだから差額はわずかと思いがち。

しかし見落としがちなのは、アクアエナジー100には「燃料費調整額」が含まれないこと。

燃料費調整額は、毎月変わるのですが、例えば2018年4月は-2.55円/kWh。

4人家族(月500kWh)の場合は、燃料調整額だけで1,275円も高くなってしまいます。

エコな電力であれば、自然電力のでんき(自然エネルギー100%)という選択肢もあります。

自然電力のでんきは、東京電力のスタンダードプランとほぼ同額で、エコな電気が利用できます。

自然電力のでんきについて詳しくはこちら
自然電力のでんき

東京電力についておさらい

旧料金プランは5プラン

電力自由化前に設定されていた、東京電力EPの一般家庭向けの料金プランには5つのプランがありました。
その中には現在も引き続き新規加入を受け付けているプランと、2016年3月31日をもって新規加入の受付を終了したプランがあります。

1 普通の従量電灯B・C

東京電力EPと契約している一般家庭のほとんどはこの従量電灯B・Cでした。
既に利用している人は継続して利用できます。
現在も新規加入が可能。

BとCの2種類あるのは、契約の大きさの違いによるもの。
従量電灯Bは10〜60Aの人向け。
従量電灯Cは6kVA以上の契約の場合で、オール電化など電化製品が多い家庭ではCとなります。

電気料金は曜日や時間帯に関係なく、単価×使用電力量によって決まるしくみ。単価は使用電力量によって3段階に分けられています。

2 時間帯や曜日で変わるプラン

一方で、東京電力EPには時間帯や曜日によって電気料金が変動するプランもありました。こちらは全て、2016年3月31日をもって新規加入の受け付けは終了。既に利用している人は継続して利用できます。

朝得プラン
深夜1時から朝9時までの時間帯の電気料金がお得になっているプラン。
夜得プラン
夜9時から朝5時までの電気料金がお得になっているプラン。
半日お得プラン
夜9時から朝9時までの12時間、電気料金がお得になっているプラン。
土日お得プラン
土日に家事をまとめてやったり、週末に在宅していることが多い家庭向けのプラン

新料金プラン

東京電力EPの新料金プランは全部で5種類。
従来からのプランである従量電灯B・Cと合わせると、全部で6種類の料金プランが展開されています。

1 スタンダードS,L

従来の従量電灯B・Cとほぼ同じ料金プランで、ほとんどの人がこのスタンダードS,Lになります。

スタンダードプランS・Lで、全くお得ではありません。

新電力シェア上位(経済産業省2018年12月発表)の主要新電力について、東京電力エリアの電気料金を比較したのがこちら。

【主要新電力の電気代比較】
東京電力エリア
※表はスクロールします→
全国
シェア
電力会社 お得度 2人家族
契約容量40A 
月300kWh
3人家族
契約容量40A
月400kWh
4人家族
契約容量40A
月500kWh
5人家族
契約容量50A
月600kWh
6人家族
契約容量50A
月700kWh
1位
(20%)
東京ガス
詳細
8,129円 10,598円 13,472円 16,065円 18,658円
-17円 -550円 -678円 -1,368円 -1,777円
2位
(11%)
auでんき
詳細
× 8,143円 11,144円 14,145円 17,426円 20,427円
-3円 -4円 -5円 -6円 -7円
3位
(10%)
大阪ガス
※関西のみ
4位
(6%)
ENEOSでんき
詳細
7,802円 10,377円 12,952円 15,808円 18,383円
-344円 -771円 -1,198円 -1,625円 -2,052円
5位
(6%)
ハルエネでんき
詳細
× 8,089円 11,091円 14,093円 17,362円 20,364円
-56円 -56円 -56円 -70円 -70円
6位
(4%)
ソフトバンク
自然でんき
詳細
7,800円 10,400円 13,000円 15,600円 18,200円
-346円 -748円 -1,150円 -1,832円 -2,234円
7位
(2%)
エネワンでんき
詳細
8,102円 10,744円 13,386円 16,298円 18,940円
-43円 -403円 -763円 -1,134円 -1,494円
8位
(2%)
イーレックス
詳細
7,824円 10,548円 13,272円 16,276円 19,000円
-321円 -599円 -877円 -1,157円 -1,435円
9位
(2%)
J:COM関西
※関西のみ
10位
(2%)
Looopでんき
詳細
7,800円 10,400円 13,000円 15,600円 18,200円
-346円 -748円 -1,150円 -1,832円 -2,234円
11位
(2%)
東急でんき
詳細
8,057円 10,900円 13,743円 16,813円 19,656円
-89円 -248円 -407円 -620円 -779円
12位
(1%)
J:COM関東 8,087円 10,789円 13,491円 16,473円 19,175円
-59円 -359円 -659円 -959円 -1,259円
13位
(1%)
じぶん電力
※受付停止中
14位
(1%)
eo電気
※関西のみ
15位
(1%)
ミツウロコでんき
詳細
7,768円 10,292円 12,816円 15,621円 18,145円
-377円 -855円 -1,333円 -1,811円 -2,289円
18位
(1%)
HISのでんき
詳細
7,714円 10,558円 13,402円 16,513円 19,357円
-432円 -590円 -748円 -920円 -1,078円
新登場 楽天でんき
詳細
7,800円 10,400円 13,000円 15,600円 18,200円
-346円 -748円 -1,150円 -1,832円 -2,234円
新登場 あしたでんき
詳細
最安 最安値
7,650円
最安値
10,200円
最安値
12,750円
最安値
15,300円
最安値
17,850円
-496円 -948円 -1,400円 -2,132円 -2,584円
参考 東京電力新プラン
(スタンダードS)
× 8,142円 11,144円 14,146円 17,429円 20,431円
-4円 -4円 -4円 -4円 -4円
基準 東京電力
従量電灯B
8,146円 11,148円 14,150円 17,432円 20,434円

※上記は基本料金と電力料金のみで、再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額は各社同額が別途かかります。

新電力の比較と選び方について詳しくはこちら
電力会社のトップ15社比較

2 電気をたくさん使う人向けのプレミアムプラン

こちらのプレミアムプランは、電気をたくさん使う人向けのプラン。

2年契約となっています。

スタンダードプラントと違うのは、使用電力量が400kWhまでは定額であること。

つまり毎月400kWh以上使っている家庭向けのプランということになります。

プレミアムプランには、通常有料である電気設備に関するトラブル時の点検、調査などが無料になる特典付。

とはいえ電気をあまり使わない人が加入しても毎月損するだけなので、注意してくださいね。

3 夜間電力が安くなる夜トクプラン

日中はあまり家にいないなど、夜間に多く電気を使う家庭向けのプランです。

電気代が安くなる時間帯の異なる、「夜トク8」と「夜トク12」の2種類があります。

「夜トク8」は午後11時から翌朝午前7時まで、「夜トク12」は午後9時から翌朝午前9時までがお得な時間帯。

スマート契約のプランとなっています。

4 オール電化住宅向けのスマートライフプラン

スマートライフプランは、オール電化住宅向けのプラン。

エコキュートなどを利用していて、空調などその他の設備も電気を利用している家庭にオススメのプラン。

このプランにはIHクッキングヒーターやエコキュートといった、住宅設備修理サービスの特典付。
設置から10年間保証され、何度でも修理OKです。

5 水力100%のアクアエナジー100

東京電力EPならではのプランがこのアクアエナジー100。

水力発電所で発電された電気100%のでんきです。

その分基本料金が高い設定で、さらに燃料調整費がないため、総額ではかなり高い料金になります。

東京電力EPの公式サイトはこちら
東京電力エナジーパートナー

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