ANA JCBカードは、ANAのマイルがどんどん貯まるクレジットカード。
一方で、よりお得にマイルを交換するなら年間5,000円の手数料がかかるといった注意点もあります。
ANA JCBカードに申込む前に知っておきたい、注意点や評判をまとめました。
目次
ANA JCBカードの概要
ANA JCBカードにはいくつか種類があります。
各カードの概要は表の通りです。
カード種別 |
一般
|
ANA To Me CARD PASMO JCB |
学生カード
|
ZERO
|
ワイドカード
|
ワイドゴールド
|
プレミアム
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
年会費 |
2,000円 初年度無料 |
2,000円 初年度無料 |
在学中無料 | 無料 | 7,250円 | 14,000円 | 70,000円 |
年会費 家族会員 |
1,000円 初年度無料 |
1,000円 初年度無料 |
カードなし | 無料 | 1,500円 | 4,000円 | 4,000円 |
海外旅行保険 ※全カード自動付帯 |
最高1千万円 | 最高1千万円 | 最高1千万円 | × | 最高5千万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
国内旅行保険 |
最高1千万円 ※利用付帯 |
最高1千万円 ※利用付帯 |
最高1千万円 ※利用付帯 |
× |
最高5千万円 ※利用付帯 |
最高5千万円 ※自動付帯 |
最高1億円 ※自動付帯 |
航空機遅延保険 | × | × | × | × | × | 2~4万円 | 2~4万円 |
ショッピング保険 海外利用 |
100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | 500万円 | 500万円 |
ショッピング保険 国内利用 |
× | × | × | × | × | 500万円 | 500万円 |
入会時 | 1,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル | なし | 2,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
搭乗時マイル | +10% | +10% | +10% | +10% | +25% | +25% | +50% |
継続時 (翌年度以降) |
1,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル | × | 2,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
備考 | 18歳以上29歳以下限定 |
ANA JCBカードの注意点
まずは注意点をチェック。
カードの種類によっても注意点が異なります。
年会費有料で無料条件なし
ANA JCBカードは「ZERO」と「学生カード」を除いて、年会費が必要なカードです。
本会員だけではなく、家族会員も年会費が必要。
無料条件などもありません。
海外旅行傷害保険がそれなり
ANA JCBカードでは海外旅行傷害保険が利用できます。
自動付帯なので、あらかじめ旅行代金等をカードで支払う必要もありません。
しかし、補償内容に関しては正直なところ値段相応といったところ。
一般カードや学生カードでは、海外旅行で特に利用することの多い疾病治療費用が補償の対象外となっています。
年会費無料のZEROでは、旅行保険自体、付帯していません。
一般カードや学生カード、ZEROを作るなら、海外旅行保険が充実している他のカードも作っておくと安心だよ
例えば、どんなカード?
エポスカードやジャックス横浜インビテーションカードがオススメ。
どちらのカードも年会費無料で、充実した海外旅行傷害保険が付いているよ。
自動付帯だから、カードを持っておくだけでOKなんだ
10マイルコースは5,000円の手数料も
ANA JCBカードは、貯まったOkiDokiポイントをANAマイルに移行できます。
マイル交換レートは、
- 1ポイント=5マイル(5マイルコース)
- 1ポイント=10マイル(10マイルコース)
の2通り。
ただし10マイルコースの場合、年間5,000円(税抜)の手数料がかかります。
※ワイドゴールド、プレミアム、学生カードは10マイルコースも手数料無料
※ZEROは10マイルコースに非対応
手数料が無料な5マイルコースを選びたくなりますが、5マイルコースはあまりオススメできません。
なぜなら、年会費無料の他カードよりもマイル交換レートが低くなってしまうから。
利用額1,000円あたり のマイル |
|
ANA JCB 5マイルコース (年会費2,000円) |
5マイル |
JCB Card W (年会費無料) |
6マイル |
JCB EIT (年会費無料) |
6マイル |
ANA JCBカードでは1,000円につきOkiDokiポイント1ポイントが貯まるので、5マイルコースだと1,000円につき5マイルもらえる計算です。
一方、JCB Card WやJCB EITといった年会費無料のカードでは、1,000円につき2ポイントのOkiDokiポイントが貯まります。
これらのカードの場合、OkiDokiポイント1ポイントにつきANAマイル3マイルと交換できるので、1,000円につき6マイルもらえる計算。
つまり、5マイルコースにしてしまうと、年会費有料のANA JCBカードよりも年会費無料のJCB Card WやJCB EITの方がポイントでもらえるマイルは多くなるのです。
手数料5,000円って高く感じるけれど、5マイルコースだと他のカードよりもポイント交換でもらえるマイルは少なくなってしまうんだね…
無料のコースを選んでしまいたくなるけれど、手数料を支払ってでも10マイルコースの方がお得だったりするんだ。特にカード利用額が多い人ほど、10マイルコースにしておかないと損だよ
10マイルコースを選ぶと、毎年5,000円の手数料が引かれるの?
対象年度内にOkiDokiポイントを1度でもマイルに移行すれば、手数料が引かれるよ。
1年間の単位は、毎年4月1日から翌年の3月31日まで。
例えば、4月10日にマイル移行したら手数料が引かれるけれど、その後は翌年3月31日までなら何度移行しても再び手数料が取られることはない。
毎年4月1日から翌年3月31日の間に一度もマイル移行しなければ、手数料が引かれることはないんだ
年度内にマイル移行しなければ、手数料が引かれることはないんだね。
ということは、ある程度ポイントが貯まってからマイル移行すればいいのかな?
OkiDokiポイントの有効期限が2年間だから、2年分のポイントを貯めておいて、まとめて10マイルコースでマイル移行するのがオススメ。
そうすれば手数料も2年に1度だけ支払えばOKだし、ある程度ポイントも貯まっているだろうから、もらえるマイルも多くなる
なるほど! 少しずつマイルにするより、まとめてマイルにすれば手数料も抑えられて良いってことね
そう。それに、ANAカードはVISAやMasterCardも選べるけれど、こちらはマイル移行手数料が6,000円。
JCBだと1,000円安いから、手数料を抑えたい人にもオススメだよ
ボーナスポイントは1ポイント3マイル
ANA JCBカードでは、ポイントアップサイトである「OkiDokiランド」を経由してネットショッピングすると、通常の2倍から最大20倍のOkiDokiポイントが貯まります。
ただし、ポイントアップした分は「ボーナスポイント」と呼ばれ、カードの種別関係なくマイル交換レートは一律1ポイント=3マイルで固定。
さらに、自動移行コースであっても移行手続きが必要になります。
10マイルコースで手数料を既に支払っていたとしても、1ポイント3マイルになるの?
そう。ただこれはJCBに限った話ではなく、VISAやMasterCardを選んでいても条件は同じ。
特別にもらったポイントは、マイル移行のときも特別ルールがあるって感じだね
QUICPayは非搭載
ANA JCBカードでQUICPayを利用したい場合は、ApplePayを利用するか、追加カードとして発行する必要があります。
QUICPay搭載型のカードはありません。
なおVISAやMasterCardブランドのANAカードはiD搭載型のカードとなっています。
ApplePayを使える人は特に問題ありません。
ANA JCB ZEROカードは年齢制限あり
学生以外が申し込めるANAカードの中で、唯一年会費が無料のANA JCB ZEROカード。
こちらのカードは18歳以上29歳以下限定のカードとなっています。
年会費が無料なのでお得そうにも見えますが、次のような注意点も。
- 旅行保険の付帯なし
- 入会時と更新時のボーナスマイルはもらえない
- 10マイルコースは選べない
旅行保険に関しては他のカードでもカバーできますが、マイルをしっかり貯めたい人は一般カード以上のANA JCBカードがオススメです。
ANA JCBカードのメリット
ANA JCBカードは注意点以上に大きなメリットがあります。
本気でANAマイルを貯めたい人にこそオススメの一枚です。
ANAマイルが貯まりやすい
「ANAカード」の名前の通り、ANAマイルがどんどん貯まります。
ANA JCBカード以外でもポイントをマイルに交換できますが、ボーナスマイルはANAカードだからもらえるマイルです。
- 入会ボーナス…通常入会で1,000マイル~10,000マイル(ZERO除く)
- 搭乗ボーナス…搭乗ごとに、区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率の10~50%分を加算
- 継続ボーナス…次年度以降、毎年継続ごとに1,000マイル~10,000マイル(ZERO除く)
ボーナスマイルの他に、カード利用で貯まるOkiDokiポイントもマイルに交換できます。
マイルコースなら自動移行
OkiDokiポイントをマイルに移行する際、マイル自動移行コース(マイルコース)を選ぶと自動的にポイントがマイルに移行されます。
交換手続きをすることなく、毎月貯まったポイントが自動的にマイルになるので便利です。
ただし、10マイルコースの場合はマイルコースにしていると、毎年移行手数料が発生してしまいます。
手数料を抑えたい場合はマルチコースにして、自分で移行手続きをするのがオススメです。
マイルコースにしていても、ボーナスポイントは移行手続きが必要になる。そこは忘れずにね
加盟店の利用でマイルが貯まる
加盟店でANAカードを利用すると、OkiDokiポイントとは別に、100円または200円につき1マイルが貯まります。
OkiDokiポイント…2ポイント(10マイルコースなら移行で20マイル)
ANAマイル…20マイル
合計40マイル貯まる!
加盟店には、セブン-イレブンや出光やENEOS、ヤマダ電機LABIなど身近な店舗もたくさんあります。
ちなみに出光をよく使うなら、年会費無料の出光カードまいどプラスを使った方がお得。
⇒出光カードまいどプラスに申し込む前に! 注意点と評判をチェック!
楽天Edyでもマイルが貯まる
ANA JCBカードは楽天Edyを搭載しているクレジットカード。
このEdyを支払いに利用すると、200円につき1~2マイルのANAマイルが貯まります。
店舗によって貯まるマイルは異なりますが、Edyを活用すると更にマイルが貯まりやすくなります。
ANAグループでの利用でお得
空港やネットショッピングなど、ANA JCBカード会員ならANAグループの利用でお得になります。
- ANA国内線および国際線の機内販売10%OFF
- ANA FESTAで10%OFF
- ANAショッピングA-styleで5%OFF
- ANA国内ツアー、ANA海外ツアーのツアー商品5%OFF
- ANAホテルなどの宿泊割引サービス(ベストフレキシブル料金)の5%OFF
- ANAグループ空港内免税店で5%OFF
- ANAカード会員専用の「ビジネスきっぷ」が利用可能
ANAマイルがお得に貯まるだけでなく、ANAのサービスがお得に利用できるカードです。
ANA JCBカードの評判
ANA JCBカードは、カード種別によって大きく評価が分かれています。
ワイドゴールドカードは年会費がお値打ちで、移行手数料無料。旅行保険も充実している。ANAを使ってよく旅行するなら持っておいた方が賢明。年会費以上の価値があるカード
一般カードは付帯サービスもないに等しい。ANAマイラーはゴールドカード以上のカードがオススメ
ANA JCBカードを利用するなら、ゴールドカード以上がオススメなんて口コミもあるね
確かに、ワイドゴールド以上のカードならサービスも充実しているし、マイルもどんどん貯まるカード。
ただゴールドとなると一般カードよりも審査が厳しくなるからね。
クレジットカードの利用歴が浅い場合は、一般カードから利用実績を積んでいくのが一番だよ
一般カードでも、ANAカード以外のクレジットカードよりはマイルも貯まりやすいんだよね?
そう。だから、本気でマイルを貯めたいなら、やはりANAカードにするのが一番だよ
まとめ
旅行や帰省などでANAを利用する機会が多いなら、持っておきたいANAカード。
ANAカードでなくてもマイル自体はカード会社のポイント交換でも貯められますが、貯まるペースが速いのはやはりANAカードです。
JCBブランドなら10マイルコースのマイル移行手数料も他社より安いので、マイル移行もお得!
VISAと比べると海外で利用できる場所が比較的限られますが、国内であればそこも特に問題ありません。
今なら期間限定で、入会とカード利用でポイントやマイルがもらえるキャンペーンも実施中!
新しくカードを作るならこの期間を逃さないようにしてくださいね。