基本料金0円の新電力を徹底比較

電力自由化によって新しく誕生した「基本料金0円」の料金プラン。

自由化開始直後は1社だけが提供していたこのプランも、現在は少しずつ増えてきています。

基本料金0円プランを提供している主な電力会社5社について、各種費用や供給エリア、料金などを比較しました。

基本料金0円とは

毎月、何気なく支払っている電気料金。

エアコンをたくさん使った時など、「今月は電気をたくさん使ったな」と感じるときは電気代も高くなりますが、あなたはその内訳を知っていますか？

電力自由化が始まる前や現在でも主流となっている料金体系における電気料金は、次のような内訳になっています。

基本料金…契約しているアンペア数などによって決まり、電気の使用量に関係なく支払う。

このように、契約容量10A〜60Aについてそれぞれ基本料金が設定されています。

従量料金…電気使用量によって料金が変わり、電気を使わなければ支払う必要なし。使用量に応じて段階制になっていることが多い。

諸費用…燃料調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金など。電力会社に関係なく共通の費用。

基本料金0円の新電力は、その名の通り基本料金が不要の電力会社。

電気料金の内訳も次のようになります。

諸費用については、燃料調整費や再生可能エネルギー発電促進賦課金などで、基本料金がある場合と変わりません。

一方、従量料金については基本料金がある場合と違う点があります。

それは、段階制ではなく一定となっている点。

段階制では使用量が少ないほど（第1段階料金）料金が安く、多くなると（第3段階料金になると）料金は高くなります。

しかし、基本料金0円の新電力では一定なので、使用量が多いほどお得になるのです。

なお、この「基本料金0円」という料金体系を最初に始めたのはLooopでんき。

その後、他社が追随する形で少しずつ広がってきています。

主な基本料金0円の新電力

主な基本料金0円の新電力として、5つの電力会社をピックアップ。

それぞれ切替手数料と解約費用、供給エリアなどを簡単にまとめています。

Looopでんき

切替手数料：なし
解約費用：なし
供給エリア：北海道／東北／東京／中部／北陸／関西／中国／四国／九州電力エリア

基本料金0円を最初に始めたLooopでんき。

太陽光や風力、水力をはじめとした自然エネルギーで発電した電気を中心に、一般家庭などに電気を供給しています。

契約数は2018年12月現在で15万件以上。

住宅用太陽光発電システムや蓄電池（Looopでんち）を利用しているユーザー向けの、料金割引プランもあります。

Looopでんきについて詳しくはこちら
⇒Looopでんきは基本料0円？　申し込む前に注意点と評判をチェック！

楽天でんき

切替手数料：なし
解約費用：なし
供給エリア：北海道／東北／東京／中部／北陸／関西／中国／四国／九州／沖縄電力エリア

楽天グループの「楽天エナジー」が運営している楽天でんき。

新電力では数少ない、沖縄電力エリアでも利用できる電力会社です。

楽天グループならではの、楽天スーパーポイントの貯まりやすさも魅力のひとつ。

電気料金200円につき1ポイント貯まり、支払いに楽天カードを使えば100円につき更に1ポイント貯まります。

貯まったポイントは電気代の支払いにも利用可能。

電気料金がお得になるのはもちろん、ポイントが貯まりやすく使い勝手もいい分、さらにお得な新電力です。

楽天でんきについて詳しくはこちら
⇒楽天でんきの評価、他の新電力との比較を徹底分析

あしたでんき

切替手数料：なし
解約費用：なし
供給エリア：東北／東京／中部／関西／中国／九州電力エリア

東京電力のグループ会社であるTRENDE株式会社が提供している、あしたでんき。

あしたでんきには、「標準プラン」と「たっぷりプラン」の2種類の料金プランがあります。

このうち、標準プランの方が基本料金0円のプラン。

愛知、兵庫、広島に提携発電所（いずれも太陽光発電所）があり、再生可能エネルギーによる電気を主に活用して各家庭へ供給しています。

※残念ながら、あしたでんきは2022年6月で全サービスを終了。申し込みできません。

あしたでんきについて詳しくはこちら
⇒「あしたでんき」のメリットと注意点を、わかりやすく解説！

親指でんき

切替手数料：なし
解約費用：なし（WEB申込限定）
供給エリア：北海道／東北／東京／中部／関西／中国／四国／九州電力エリア

企業向けに省エネコンサルティング事業を行っている、株式会社ユビニティーが提供している親指でんき。

2012年からの6年間で、34億円を超えるコスト削減を実現しています。

親指でんきでは企業向けのこうした実績を生かし、一般家庭へ最適な電気料金を提供することを目指しています。

新電力では珍しく、電気料金の支払いに口座振替が利用できる点も魅力の一つです。

親指でんきについて詳しくはこちら
⇒親指でんきは基本料金0円の新電力！　メリット・注意点・料金プランまとめ

ソフトバンクでんき（自然でんき）

切替手数料：なし

解約費用：解約事務手数料540円（税込）

供給エリア：北海道／東北／東京／中部／関西／中国／四国／九州電力エリア

ソフトバンクの携帯電話やインターネットの契約者が利用できる、ソフトバンクでんき。

こちらも「おうちでんき」と「自然でんき」の2種類があり、「自然でんき」が基本料金0円のメニューです。

「自然でんき」という名前の通り、太陽光や風力など再生可能エネルギーを活用。

全国各地に発電所を持ち、2017年度には供給量の82.9％が再生可能エネルギーによって発電された電気となっています。

ソフトバンクでんきについて詳しくはこちら
⇒ソフトバンクでんきに申し込む前に！　注意点と評判をチェック！

各エリア別料金比較

基本料金0円の新電力の、エリアごとの料金はそれぞれ表の通りです。

北海道電力エリア

東北電力エリア

東京電力エリア

中部電力エリア

北陸電力エリア

関西電力エリア

中国電力エリア

四国電力エリア

九州電力エリア

沖縄電力エリア