電力自由化が始まったことで、電力会社の変更を考えている人もいると思います。一方で、気にはなるけど手続き方法がよく分からない、面倒そうだなと思う人も多いのではないでしょうか。ここでは、気になる新電力への切り替え方を見ていきましょう。
目次
新電力への乗り換えは簡単!
新電力へ乗り換える、と聞くと、あなたはどんなことをイメージしますか?
新しく電線を引かないといけない?
設備工事が必要?
お金と時間がかかる?
何だか面倒くさそうだな・・・と思う人もいるかもしれません。
でも全部間違い!
実はとっても簡単に電力会社を変えることができるんです。
1.契約先を選んで申込
まずやらなければならいことが、契約先を選んで申込むこと。契約先が決まってないのに、手続きは進められませんからね。
自由化を機に電力小売業界にはたくさんの企業が参入しました。
主なものを挙げると、ガソリンスタンドでおなじみの石油系をはじめ、ガス会社や携帯電話などの通信会社、商社系など様々です。会社によっては電気の供給エリアが決まっているところもあります。料金プランや提携サービスも企業によって多種多様。お住まいの地域に電気を供給している会社の中から、ご自身の希望に合う企業を見つけるのが最初の一歩です。
一括見積りサイトを利用して契約
条件を入力するだけで、複数の企業の見積もりを取ることができる一括見積りサイト。一見するととても便利そうですが、あまりオススメできません。
一括見積りと言っても、提携している企業は限られています。つまり提携していない企業については、結果を知ることができません。
また電力会社を電気料金だけで比較するのは間違いの元。電力会社は、セット割やポイント還元など様々な方法でメリットを打ち出しています。料金だけで比較すると、一番お得な電力会社を選べなかったという声もあるのです。
訪問営業や電話勧誘に来た企業
訪問営業や電話勧誘をする企業もあります。ただ、これだと他社と比較できないうえに、あなたに最適な保障はなにもありません。お得な面をアピールするかもしれませんが、他の新電力はもっとお得かもしれません。これだけで会社を決めるのはやめましょう。
あなたが選んで、直接電力会社のホームページから申し込む
一番のおすすめはこちら。あなたが電力会社を選んで、直接その電力会社へ申し込むという方法。
新電力を選ぶといっても、どうやって選べば良いのか分からない! と思われるかもしれません。
実は新電力はどこを選んでもあまり電気料金は変わりません。それよりあなたのライフスタイルに合ったセット割やポイントサービスで選んだ方が、一番お得になるのです。
詳しくはこちらを参考に
⇒【決定版】5分で分かる新電力の選び方
電力会社を決めたら、その会社のホームページから直接申し込むというのが簡単。手続きなどもスムーズに進むので安心感があります。インターネットなら24時間いつでも申し込めるというメリットもあります。
2.検針票を手元に準備して申込む
申込み先企業を決めたら、実際に申込む段階に入ります。申し込む際には現在の契約アンペア数や、地点番号と呼ばれる数字が必要。毎月届く検針票(電気の使用量をお知らせする紙)を手元に準備しておくと、スムーズに手続きができますよ。
紙の検針票ではなく、WEB検針票を使っている場合も、明細を確認すればこれらの内容は見ることができます。
また、現在利用している地域電力会社への連絡は不要です。新しく契約する電力会社の方で、解約の連絡をしてくれます。
3.アナログメーターをスマートメーターへ交換
申込みが終われば、スマートメーターへ交換します。スマートメーターって何?と思う人も多いと思うので、東京電力のホームページより引用してご紹介しますね。
スマートメーターは、毎月の検針業務の自動化やHEMS等を通じた電気使用状況の見える化を可能にする電力量計です。スマートメーターの導入により、電気料金メニューの多様化や社会全体の省エネ化への寄与、電力供給における将来的な設備投資の抑制等が期待されており、当社サービス区域全てのお客さまへの設置を予定しています。(以上、東京電力ホームページより引用)
これまでのメーターはアナログ式で、月に1度、検針員の人が各家庭を回って、検針票で電気の使用量や電気代をお知らせしていました。
スマートメーターは通信式なので、人の手による検針が不要になるだけでなく、スマホやPCで時間別の電気使用量を見ることができるように。いわゆる、電気の見える化ですね。これにより、検針員が不要になって人件費が削減できるほか、私たち消費者も使用量を細かく確認できるので、節電につなげることもできるようになります。
ちなみに、メーターの交換は無料。無停電装置という道具を使うので、停電する時間もありません。
作業は15分ほど。特殊なケースでは交換時に停電することがありますが、せいぜい5分程度。停電する場合は復旧後の電化製品の動作確認のために立ち会った方が良いですが、基本は立ち会う必要もありません。
実際のメーター交換
実際のメーター交換作業の様子を紹介します。
ちなみに交換は東京電力パワーグリッドの下請け業者の人が一人で行います。1日に多い時は15件くらいのメーターを交換するそうです。
これが従来の旧メーターです。ぐるぐる廻る円盤とアナログのメーターで電気使用量を計測する仕組みです。
メーターを取り外しても家の中が停電しないように「無停電装置」という道具を取り付けます。
無停電装置がきちんと作動していることを確認したら、旧メーターを取り外します。この状態でも家の中は停電していません。
そしてスマートメーターを取り付けます。これがスマートメーター本体です。デジタルメーターで電気使用量が表示されます。
これがスマートメーターの通信装置。携帯電話と同じ電波で、リアルタイムに30分毎の電気使用量を東電パワーグリッドのサーバーへ飛ばします。
通信装置のカバーを取り付けて、スマートメーターの設置完了。ここまで15分程度の作業時間です。
メーターの交換が終われば作業完了
スマートメーターへの交換が終われば、作業はすべて完了! 切り替えが終わると電力会社から連絡が入りますが、これまでと何も変わることなく電気を利用できますよ。
電力会社の変更、手続き自体はとても簡単!
今回は電力会社を変える際の、手続きの流れをご紹介しました。手続き自体、案外簡単なことが分かっていただけたのではないでしょうか。
工事費用もかからないので、これを機に、電力会社の乗り換えを検討してみてはいかがですか。
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