東京ガスのエネファームをご存知ですか?
エネファームとは、家で使う電気とお湯を同時に作り出すことができるエコなシステム。東京ガスのガス・電気と一緒に利用すると、さらにお得になるんです。
目次
そもそもエネファームとは
ガス・電気とセットでポイントがもらえるエネファーム。どんなものなのでしょうか。
とにかくエコなしくみ
エネファームとは、都市ガスを利用して「電気」と「お湯」を同時に作り出すことができる設備のこと。
「電気」は、都市ガスと空気(酸素)を利用して発電します。化学反応を利用して発電しているので、安心・安全な電気です。
エネファームはエネルギーの利用効率が良く、一時エネルギー利用率が大規模発電所37%に対してエネファームは85.8%。(公式サイトより) 簡単に説明すると、エネファームでは普通の発電所の半分以下の燃料で電気が作れます。
さらに、このときに発生する熱を利用して「お湯」を作り出します。こちらも火を使うことなく、発電の過程で発生する熱を有効に利用しているので、安全でエコ。もちろん、エネファームで作られた電気とお湯は、自宅で利用することができます。
エネファーム1台で、ハイブリッドカー約1.5台分、年間約1,000kgのCO2を削減して、地球環境に貢献できます!!
暮らしに合わせた自動運転
電気やお湯の使い方は、常に一定というわけではありません。家に人がいない時間帯には電気もほとんど使わないし、夏に比べると冬の方がお湯を使う頻度は多くなりますよね。
エネファームは家族構成や生活スタイル、季節によって大きく変わる電気やお湯の使い方を、自動で学習。あなたの暮らしに合わせて、最も省エネになるように自動で運転してくれるんです。
発電開始や停止のタイミングも自動
生活パターンを自動で学習し、最適な運転をするエネファーム。発電開始や発電停止も、あなたの暮らしにピッタリなタイミングで行ってくれます。
例えば、1日のうちでお湯を使うピークに合わせて発電を開始。必要なお湯を作り終わると、発電も停止します。
また、エネファームでは最大0.70kWの電気を作り出すことが可能。家庭で使う電気のうち0.70kWまではエネファームで発電した電力でまかないます。0.70kWを超える分や発電をしていない間は、電力会社から購入するしくみです。
停電時も発電可能
停電時発電機能の付いたエネファームなら、停電時でも照明や通信機器を使う程度の電力を確保できます。シャワーや床暖房を使うことも可能。最大使用電力は約500Wで、最長約4日間(停電前の発電開始から96時間)の発電が可能です。
停電時に都市ガスと水道が供給されている必要はありますが、万が一の場合に利用できるのはとても心強いですよね。
料金プラン
エネファームを利用した場合、ガス料金が通常よりもお得な「エネファームで発電エコぷらん」が適用されます。
このプランでは1か月あたりのガス使用量が20m3を超える場合、通常のガス料金と比べてお得に。お湯や暖房をよく使う冬場は、それ以外の時期と比べてさらにお得な専用料金が適用されます。
【エネファームで発電エコぷらん】
1か月の ガス使用量 | 基本料金 (円/月) | 単位料金 (円/m3) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
(基準単位料金) | 16年6月 検針分 | 16年7月 検針分 | 16年8月 検針分 |
|||
冬期 12~4月 | ||||||
A表 | 0〜20m3 | 745.2 | 142.66 | -- | -- | -- |
B表 | 20〜80m3 | 1458 | 107.02 | -- | -- | -- |
C表 | 80m3〜 | 1890 | 101.62 | -- | -- | -- |
その他期 5~11月 | ||||||
A表 | 0〜20m3 | 745.2 | 142.66 | 132.94 | 129.8 | 125.95 |
B表 | 20〜80m3 | 1458 | 107.02 | 97.3 | 94.16 | 90.31 |
なお、実際の単位料金は原料費調整制度に基づき、毎月調整されます。実際に適用される単位料金は、検針票などで確認できます。
オプション割引メニューも
エネファームで発電エコぷらんには、オプションで割引メニューがあります。割引メニューには「バス暖割」「床暖割」「セット割」の3つがあり、年間を通じて3%〜13%の割引も可能です。
東京ガスの電気料金
エネファームでパッチョポイントをもらうには、東京ガスの電気を利用していることが条件。東京ガスの電気料金は、次の通りとなっています。
【東京ガス電気料金】
1か月の ガス使用量 | 基本料金 (円/月) | 単位料金 (円/m3) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
(基準単位料金) | 16年6月 検針分 | 16年7月 検針分 | 16年8月 検針分 |
|||
冬期 12~4月 | ||||||
A表 | 0〜20m3 | 745.2 | 142.66 | -- | -- | -- |
B表 | 20〜80m3 | 1458 | 107.02 | -- | -- | -- |
C表 | 80m3〜 | 1890 | 101.62 | -- | -- | -- |
その他期 5~11月 | ||||||
A表 | 0〜20m3 | 745.2 | 142.66 | 132.94 | 129.8 | 125.95 |
B表 | 20〜80m3 | 1458 | 107.02 | 97.3 | 94.16 | 90.31 |
ガスと電気のセット割も
東京ガスでは、ガスと電気を一緒に使うと「ガス・電気セット割」という割引も利用できます。この割引では、電気料金の基本料金が月額270円(税込)割引に。年間では3,240円お得です。
メリットと注意点
メリット
光熱費が安くなる
エネファームを利用するメリットとして、光熱費安くなることが挙げられます。
エネファームで発電した電気は自宅で利用するため、その分電気料金が安くなります。逆にガスの使用量は多くなってしまいますが、専用の料金プランと効率よい発電でお得に利用できます。
電気料金とガス料金をそれぞれ支払うよりも、節約することができるというわけです。
エコに貢献できる
エネルギーを効率よく利用できて省エネに役立ったり、CO2の排出量を減らせるなどエコに貢献できるというメリットも。ガスを利用した床暖房や浴室乾燥などと組み合わせることで、暮らしをより快適にできるのも嬉しい点です。
注意点
低周波の騒音トラブル
エネファームをはじめとする家庭用ヒートポンプ発電機について、訴訟が発生しています。
低周波と呼ばれる人が聞き取れるかどうかの低い周波数の騒音で、人によっては頭痛や目まいに悩まされるという健康被害。
個人差があり、ごく一部の人なのでリスクは低いですが、一応知っておいた方が良いでしょう。
消費者庁のサイトに経緯と訴訟の事例がまとめられています。
家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案
売電はできない
エネファームは太陽光発電と同じように発電をする設備ですが、エネファームで発電した電気は売電できません。太陽光発電のように売電収入を得ることが出来ない点は、デメリットの1つといえます。
本体が高価
エネファームは製品価格が160万円ほどと高価。使用状況によっては導入したことによる節約効果を実感できないという可能性もあります。
ただし導入する場合は国や地方自治体から補助金が支給されます。最大では千代田区で78万円、他の多くの自治体でも10〜20万円程度の補助金が支給されます。
詳しくはこちら⇒自治体助成金一覧
毎月5,000円が節約出来れば、1年間で6万円、10年間で60万円の節約です。エネファームは10年間の修理保証があり維持費もかかりません。
上手に使えば節約にも効果あり
エネファームは決して安いとは言えない設備ですが、発電ができ、その際に発生する熱でお湯を沸かすという効率的なシステムです。上手に使えば電気代を半額近くに抑えることも可能。エネルギーの無駄も少なく、停電時に利用できるモデルもあります。
東京ガスが電気の販売を始めたことで、これまで以上にお得に利用できるようになったエネファーム。「快適だけどエコな暮らし」を実現することだってできます。
エネファームが気になった! というあなたは、東京ガスのホームページをのぞいてみてくださいね。
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