新電力を選ぶときは「セット割」を上手に利用しましょう。

なぜならセット割は、新電力でも特にお得なプランが多いため。

新電力がセット割を大幅に安くしているのには、理由があります。

この記事では、新電力各社がセット割に力を入れる理由、そしてあなたが得する方法を解説します。

電気の利益は狙ってない?

一部の新電力は電気事業で利益を出すつもりはありません。

なんて突然いわれると、驚くかもしれません。

新電力だって一企業。
利益を出さなければ事業は継続できないはず。
電気代で利益を出さないのであれば、一体どこで利益を出すのでしょうか。

じつは電力自由化がスタートして多くの企業が参入しましたが、ほとんどの新電力が自前の発電設備を持っていません。
一部は持っていても、規模が小さく供給に十分な量は発電できないレベル。

そのためほぼ全ての新電力は、東電など既存の電力会社が運営する電力卸売市場(JEPX)から電力を調達しています。

結果として、どこの新電力も電気を購入する原価(仕入れ価格)はほぼ同じ。
電気の販売価格も大きな差はつかないのが現実です。

つまり新電力が他社と比べて極端に安い電気料金を設定することは不可能。
どこの新電力も似たような電気料金になる仕組みなのです。

そこで少しでも電気料金を安くしようと思ったら、その分利益率を下げるしか方法がありません。

では新電力の本当の狙いは一体どこにあるのでしょうか。

狙いは顧客の囲い込み

新電力の狙いはズバリ、本業の顧客を囲い込むこと。

そのために電気と自社の既存サービスとのセット割を提供しているのです。

電気代で利益を出そうと思っていないため、電気代は安くて構いません。
本業の顧客が安定してサービスを利用すれば利益が安定します。
だから、お得な電気料金が設定できるのです。

そう聞くと「安い電気料金をエサにして本業の顧客を囲い込むなんて、ズルい」と思うかもいるかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。

企業は、新しい顧客を増やす為に、高額の宣伝広告費を使っています。
この宣伝費をすこしでも減らすためには、今の顧客を逃がさないこと。

今の顧客を囲い込んで逃がさないことで、宣伝広告コストが削減できます。
企業はその浮いたコストを使って、長期で利用してくれる顧客(あなた)にお得なサービス(セット割)で還元してくれるのです。

つまり、囲い込まれた顧客(あなた)は、お得なサービスを受けられる。
企業は無駄な宣伝広告費が削減でき、その分顧客満足度を高めることができる。

私たちと企業は、囲い込まれることで、お互い良い関係(win-winの関係)になるのです!

各社のセット割

どうせそのサービスを何年も使うなら、そのメリットを活かして、セット割でどんどん得をしましょう!

具体的に、メリットの大きなセット割を紹介します。

1. ガス+電気のセット割

都市ガス各社は、お得なガス+電気のセット割を用意しています。

ただし最近は新たな新電力の方がお得なセット割を出しています。

各エリア別に紹介します。

東京電力エリア

→表はスクロールします

目安 1人暮らし 2人家族 3人家族 4人家族 5人家族 6人家族 7人家族
契約容量 30A 40A 40A 40A 50A 50A 60A
電力量 200kWh 300kWh 400kWh 500kWh 600kWh 700kWh 800kWh
ガス使用量 20m3 30m3 40m3 40m3 50m3 60m3 60m3
切替前
合計 9,027円 13,266円 17,627円 20,684円 25,332円 29,694円 33,037円
東京電力
従量電灯B
5,362円 8,296円 11,353円 14,410円 17,753円 20,810円 24,153円
東京ガス 3,665円 4,970円 6,274円 6,274円 7,579円 8,884円 8,884円
東京電力のでんきとガスに切り替えた場合(1年目のみ、2年目はスタート割なし)
合計 最安値
8,612円
12,732円 16,976円 20,018円 24,548円 28,792円 32,115円
月415円安
年円4,980安
月534円安
年6,408円安
月651円安
年7,812円安
月666円安
年7,992円安
月784円安
年9,408円安
月901円安
年10,812円安
月921円安
年11,052円安
電気 5,260円 8,192円 11,249円 14,306円 17,649円 20,706円 24,049円
ガス 3,555円 4,821円 6,086円 6,086円 7,351円 8,617円 8,617円
スタート割
初年限定
-178円 -241円 -304円 -304円 -368円 -431円 -431円
ポイント -25円 -40円 -55円 -70円 -85円 -100円 -120円
東京ガスのでんきとガスに切り替えた場合
合計 8,774円 12,819円 16,771円 19,463円 23,700円 27,667円 30,629円
月253円安
年3,036円安
月447円安
年5,364円安
月856円安
年10,272円安
月1,221円安
年14,652円安
月1,632円安
年19,584円安
月2,027円安
年24,324円安
月2,408円安
年28,896円安
電気 5,229円 8,029円 10,752円 13,474円 16,481円 19,203円 22,210円
ガス 3,665円 4,970円 6,274円 6,274円 7,579円 8,884円 8,884円
ポイント -120円 -180円 -255円 -285円 -360円 -420円 -465円
エルピオのでんきとガスに切り替えた場合
合計 8,614円 最安値
12,128円
最安値
15,946円
最安値
18,524円
最安値
22,599円
最安値
26,417円
最安値
29,241円
月412円安
年4,944円安
月1,137円安
年13,644円安
月1,681円安
年20,172円安
月2,160円安
年25,920円安
月2,732円安
年32,784円安
月3,276円安
年39,312円安
月3,795円安
年45,540円安
電気 5,237円 7,493円 10,071円 12,649円 15,484円 18,062円 20,886円
ガス 3,377円 4,635円 5,875円 5,875円 7,115円 8,355円 8,355円
※再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額は同額なので除く。
※東京電力はガスセット割(電気料金100円割引)含む。
※東京ガスはガス・電気セット割(契約容量20Aは電気料金×0.05%割引、その他は電気の基本料金270円割引)含む。
※エルピオ都市ガスはセット割(ガス料金100円割引)含む。
※上記表はあくまで目安です。契約前に公式サイトのシミュレーション等でご確認願います。また契約条件につついても公式サイトをご確認願います。
東京電力のシミュレーション・お申込みはこちらの公式サイトへ
東京電力
東京ガスのシミュレーション・お申込みはこちらの公式サイトへ
東京ガス

※残念ながらエルピオは2022年4月で事業撤退しました。

エルピオに代わるお得なでんきはコチラの無料診断から
エネチェンジ

中部電力エリア

【ガスと電気の比較表(1ヶ月あたり)】
→表はスクロールします
目安 1人暮らし 2人家族 3人家族 4人家族 5人家族 6人家族 7人家族 備考
契約容量 20A 40A 40A 40A 50A 50A 60A
電力量 200kWh 300kWh 400kWh 500kWh 600kWh 700kWh 800kWh
ガス使用量 20m3 30m3 40m3 40m3 50m3 60m3 60m3
切り替え前
合計 10,107円 14,920円 19,457円 22,303円 27,125円 31,612円 34,744円
中部電力
従量電灯B
5,138円 8,261円 11,107円 13,953円 17,085円 19,931円 23,063円
東邦ガス
一般料金
4,969円 6,660円 8,350円 8,350円 10,040円 11,682円 11,682円
→中部電力に切り替えた場合
合計 9,645円 14,021円 18,376円 21,208円 25,564円 29,854円 32,686円 ※電気プランは、1人暮らしがポイントプラン、その他はおとくプラン
※ガスプランはカテエネガスプラン1
※電気・ガスセット割引(ガス料金2%割引)含む
※固定ポイントは、入会時最大300P、毎月のチェックで年最大840P、家族ポイント割で年最大1,200Pの合計を12ヶ月で割ったもの
月462円安
年5,539円安
月900円安
年10,798円安
月1,080円安
年12,965円安
月1,094円安
年13,133円安
月1,561円安
年18,733円安
月1,758円安
年21,099円安
月2,058円安
年24,699円安
電気 5,137円 8,108円 10,954円 13,800円 16,646円 19,492円 22,338円
ガス 4,752円 6,179円 7,711円 7,711円 9,242円 10,708円 10,708円
ポイント(固定) 195円 195円 195円 195円 195円 195円 195円
〃(料金連動) 49円 71円 93円 107円 129円 151円 165円
→東邦ガスに切り替えた場合
合計 10,183円 14,510円 18,801円 21,544円 26,005円 30,399円 33,226円 ※電気プランはファミリープラン
※ガスはがすてきトクトク料金
※固定ポイントは、毎月のチェックで月最大40P
月76円高
年907円高
月411円安
年4,930円安
月656円安
年7,867円安
月759円安
年9,103円安
月1,120円安
年13,439円安
月1,215円安
年14,575円安
月1,519円安
年18,223円安
電気 5,338円 8,044円 10,714円 13,471円 16,311円 19,151円 21,993円
ガス 4,935円 6,578円 8,221円 8,221円 9,864円 11,440円 11,440円
ポイント(固定) 40円 40円 40円 40円 40円 40円 40円
〃(料金連動) 51円 73円 94円 108円 130円 152円 167円
→エルピオに切り替えた場合
合計 14,001円 17,953円 20,315円 24,454円 28,336円 30,959円 ※電気プランは使った分だけSプラン
※ガス電気セット割でガス100円割引
月920円安
年11,040円安
月1,504円安
年18,048円安
月1,988円安
年23,856円安
月2,671円安
年32,052円安
月3,276円安
年39,312円安
月3,786円安
年45,432円安
電気 7,836円 10,198円 12,560円 15,109円 17,471円 20,094円
ガス 6,165円 7,755円 7,755円 9,345円 10,865円 10,865円
※再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額は除く
※年差額は1ヶ月分を12倍で計算
中部電力を試してみるならコチラ
【公式】中部電力
東邦ガスを試してみるならコチラ
【公式】東邦ガス

※残念ながらエルピオは2022年4月で事業撤退しました。

エルピオに代わるお得なでんきはコチラの無料診断から
エネチェンジ

関西電力エリア

【電気ガスセット料金の比較表】
(1ヶ月あたり)
→表はスクロールします
目安 1人暮らし 2人家族 3人家族 4人家族 5人家族 6人家族 7人家族
使用電力量 200kWh 300kWh 400kWh 500kWh 600kWh 700kWh 800kWh
ガス使用量 20m3 30m3 40m3 40m3 50m3 60m3 60m3
切り替え前
合計 8,786円 12,802円 17,117円 19,987円 24,302円 28,563円 31,433円
関西電力
従量電灯A
4,530円 7,101円 9,971円 12,841円 15,711円 18,581円 21,451円
大阪ガス 4,255円 5,700円 7,146円 7,146円 8,591円 9,982円 9,982円
→関西電力に切り替えた場合(なっトクパック)
合計 8,162円 11,870円 15,946円 18,726円 22,803円 26,876円
最安
月624円安
年7,485円安
最安
月932円安
年11,187円安
月1,171円安
年14,051円安
月1,261円安
年15,131円安
月1,500円安
年17,996円安
月1,687円安
年20,247円安
月1,777円安
年21,327円安
電気 4,346円 6,756円 9,536円 12,316円 15,096円 17,876円 20,656円
ガス 3,816円 5,114円 6,410円 6,410円 7,707円 9,000円 9,000円
→大阪ガスに切り替えた場合(ベースプランA-G、ガス得プランもっと割)
合計 8,526円 12,330円 16,280円 19,063円 23,160円 27,254円 30,037円
月260円安
年3,115円安
月472円安
年5,661円安
月837円安
年10,039円安
月924円安
年11,083円安
月1,142円安
年13,703円安
月1,309円安
年15,713円安
月1,396円安
年16,757円安
電気 4,410円 6,900円 9,536円 12,319円 15,102円 17,885円 20,668円
ガス 4,116円 5,430円 6,744円 6,744円 8,058円 9,369円 9,369円
→エルピオでんき+大阪ガス新プランに切り替えた場合(プライム関西、ガス得プランもっと割)
合計 8,684円 12,258円 15,833円 18,053円 21,627円 25,198円 27,418円
月102円安
年1,224円安
月543円安
年6,516円安
最安
月1,284円安
年15,408円安
最安
月1,934円安
年23,208円安
最安
月2,675円安
年32,100円安
最安
月3,365円安
年40,380円安
最安
月4,015円安
年48,180円安
電気 4,440円 6,660円 8,880円 11,100円 13,320円 15,540円 17,760円
ガス 4,244円 5,598円 6,953円 6,953円 8,307円 9,658円 9,658円

※電気・ガス料金の再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額は除く。
※関西電力は電気セット割(ガス料金×3%割引)含む。
※大阪ガスは電気セット割引(ガス料金×3%割引)含む。

大阪ガスの申し込み・シミュレーションを試すならこちら
大阪ガス公式サイト

関西電力の申し込み・シミュレーションを試すならこちら
関西電力公式サイト

※残念ながらエルピオは2022年4月で事業撤退しました。

エルピオに代わるお得なでんきはコチラの無料診断から
エネチェンジ

2. ガソリン+電気のセット割

石油系の新電力ではガソリン代がお得になるサービスを提供しています。

ガソリンが2円/L(最大200円/月)安くなるシェル(出光興産)

シェル(出光興産)では、ガソリンが2円/L(最大200円/月)安くなります。

手持ちのクレジットカード、またはPontaカードを特割登録するだけでOK。
新規カード作成は不要です。

Shellのカードなら、さらにおトクが上乗せになります。

シェルのシミュレーション・申込みはこちら
【公式】シェル(出光興産)

ガソリン1円/L(最大150円/月)安くなるENEOSでんき

エネオスのでんき
ENEOSでは通常のENEOSカードの特典に加え、ガソリンが1円/L引きになる特典があります。

1か月あたり150Lまで割引きが適用に。年間1,800円の割引ですが、もともとお得なENEOSカードの特典と併用できるのは嬉しいですね。

ENEOSでんきのシミュレーション・申込みはこちら
ENEOSでんき

2社の比較は、こちらで詳しく解説しています。

3. スマホ+電気のセット割

携帯電話やインターネットを扱う通信会社でも、電力の販売を行っています。

ドコモは2022年3月スタート予定ですが、ソフトバンクとauはすでにサービスを提供しており、すでに多くの人が利用しています。

1回線100円/月割引のソフトバンクおうちでんき

ソフトバンクのでんき
ソフトバンクのおうちでんきは、スマホ・携帯電話・タブレット・固定通信サービス最大10回線まで、1回線ごとに110円/月割引(2年間)になります。

解約事務手数料550円(税込)かかりますが、すぐに元はとれるでしょう。

おうちでんきを試してみるならコチラ
【公式】おうちでんき

ソフトバンクのでんきについて詳しくはこちら

(2)auではキャッシュバック

auの場合は電気料金やスマホ代が割引になるわけではありませんが、キャッシュバックが受けられます。キャッシュバック率は電気料金によって、最低1%、最大5%のキャッシュバックとなっています。
auでんきポイント還元

auでんきのお申込みはこちら
【公式サイト】auでんき

auのでんきについて詳しくはこちら

まとめ

新電力は、セット割を上手く利用するとお得です。

都市ガス、ガソリン、通信のいずれかを利用しているなら、これらを中心に検討してみると良いでしょう。

各エリアの電気料金の比較はこちらで解説しています。

各エリアの主要新電力の料金比較はこちらを参考に

また新電力は、期間限定でお得なキャンペーンを実施していますので、キャンペーンも参考にすれば、なおお得です。

あなたに最適な電力会社が見つかり、節約で幸せな生活に役立つことを心よりお祈りしております!