超節約術では最小の節約努力で最大の節約効果を目指します。頑張って少ししか結果が出ないのではやる気もなえますよね。それより、すこしの努力で大きな成果を出しましょう!

まずは支出の現状を把握しましょう

お金のイメージ
ということで、まずはじめにとりかかる作業は、現状の支出を把握することです。あなたは1ヶ月の支出を整理したことはありますか。

まず先月の支出を一度整理して把握して下さい。

細かく把握する必要はありません。千円単位で十分です。できれば平均的な月の支出がいいですね。先々月でも構いません。突発的な支出は別として、おおむねの支出割合を把握できれば十分です。

ちなみに総務省統計局によると、2人以上の世帯での平均支出は下表だそうです。(毎月発表している統計2015年12月より)

【日本の家庭の平均支出】

項目 金額 割合
食費 88,327円 27.8%
交通・通信 36,474円 11.5%
教養娯楽 31,137円 9.8%
住居 22,314円 7.0%
光熱・水道 21,669円 6.8%
保険医療 14,834円 4.7%
被覆・履物 12,099円 3.8%
家具・家事用品 13,721円 4.3%
教育 8,726円 2.7%
その他 68,953円 21.7%
合計 318,254円

 

いかがですか? 住む地域によって、住居費には差があると思います。また、家族の人数と年齢構成、ライフスタイルによって多少のバラつきはあると思います。しかし、これが日本政府が公式に発表している平均世帯です。

この日本の平均世帯も比べながら、あなたの家計で大きな支出が何かを一度考えて下さい。

 

日本人の3大支出はこの3つ

一般に日本人の3大支出といわれているものがあります。何でしょう?

答えは、『家』、『車』、『保険』です。

それぞれに対して、生涯に数千万を払うといわれています。先ずはこの3大支出の決断には十分注意して下さい。とくに修正が難しい順番に注意したほうがいいですね。

家について知っておくべき基礎知識

家のイメージ
3大支出でも、後から修正が一番難しいのは『家』。

『家』は人生で一番大きな買い物です。ローンもフラット35年ローンなどを組まれる方もいます。35年は家計にとって大変長い期間ですね。

『家は絶対に買うべきだ』という人もいます。特に60歳以上の方に多いですね。それは40年前の経済環境では正解だったかもしれません。

40年前と比較すると日本の経済は大きく変化しています。

当時は家を買えば十年後には倍の価格になりました。インフレも進み、円高も大変な勢いですすんでいました。貯金の利子は年5%。当時は家を3回買い換えると数倍の資産が出来たのです。今では考えられません。

これをそのまま今の日本に当てはめることは難しいでしょう。ローンの金利は低いですが、家の資産価値は今後上がると予想しにくいからです。日本の人口は確実に減少しています。しかし新築の家は次々と建築されています。結果として、誰も住まない空き家がドンドン増えているのです。

これは総務省の統計です。

 

yo_01
総務省平成25年土地統計調査より

昭和48年は空き家率が5.5%しかありませんでした。家がまだまだ不足していたのですね。この頃は、ニュータウンが都市郊外に次々と造られていました。インフレも進んで、住宅の値段は上がるのが普通でした。

ところが今はどうでしょうか? 平成25年には空き家率が13.5%となっています。これは更に年々大きくなることは間違いありません。日本の人口はすでに減少し始めています。しかし新築の住居は増え続けています。家は余っているのです。この事実は必ず知っておいて下さい。

では、家を買うのはダメなのか? それも違います。大切なのはあなたの価値観(人生観)と家計のバランスです。今の日本では、昔は無かったような色々な選択肢があります。あなたには選択肢が増えていることは知って下さい。(この選択肢については、別記事で詳細を説明します。)

車について知っておくべき基礎知識

車のイメージ
車があなたの生活にどれくらい必要ですか? 毎日乗っていますか? 週一回?

その車にどれだけの金額を支払っているかあなたは把握していますか?

地方都市だと車にかかる平均的な維持費用はこれくらいでしょうか。

【車の維持費の例】
項目 金額
駐車場代 10,000円/月
車検代 4,200円/月
保険料 4200円/月
税金 3,000円/月
ガソリン代 3,000円/月
消耗品費 1,000円/月
合計 25,400円/月

一般的な例として、車の維持費は毎月25,400円、年間では304,800円にもなります。

では本体価格はどの程度でしょうか。例えば、諸経費込200万円の車を5年間所有して中古車として下取りすると下取り価格60万円くらい。5年で差額の140万円が消えるということは、年間280,000円、毎月だと23,300円が消えていく計算になります。

これを合計します。
先ほどの維持費25,400円/月
+ 本体価格23,300円/月 = 48,700円/月 となります。

ざっくりとした試算ですが、車にはこれだけの金額が毎月毎月かかっています。まず金額を知ることが重要です。この金額に値する価値が車にあれば良いのです。

この金額に値する価値が無いと思ったら、車を所有しない生活をおすすめします。

自家用車に代わるものとして、電車による移動の他、レンタカー、カーシェアリング、タクシーといった手段があります。今は昔に比べていろいろな選択肢が増えています。カーシェアリングやレンタカーは24時間対応やネット予約など、驚くほどサービスの質が向上しています。タクシーもスマホアプリで予約できる時代です。

また、家に駐車場がある場合は、人に貸すことで思わぬ収入が生まれます。時間単位で貸すシステムもありますので、興味があればチェックしてみてください。(詳しくはこちら⇒ 軒先パーキングhttps://parking.nokisaki.com/

保険について知っておくべき基礎知識

保険のイメージ
保険はわずかな勉強で、簡単に節約が出来ます。

あなたが今加入している保険は、保険の販売員などにすすめられた保険ですか?

もしそうだったら、おそらく半額程度にすることが可能です。

おそらくあなたが加入している保険は、結婚や出産など人生の節目に、保険の販売員が親切にもあなたに会いに来てくれて、親切にもあなたに最適な保険をプランニングしてくれたものですね。なぜ、そんなにあなたに親切にしてくれるのでしょうか?

保険の販売員は、保険会社の人ですから、仕事として保険会社が一番儲かる保険を勧めます。あなたに最適な保険ではなく、あなたが加入することで会社が儲かる保険を勧めます。あなたが納得できるギリギリの範囲まで多くの金額を保険に払うことを勧めます。これは仕事ですから当然です。悪いのは勧められて素直に加入する方だといわれても反論できません。

では、どうすれば良いのでしょうか。

先ず厚生年金に入っているのであれば、遺族年金というものに自動で加入していることを知りましょう。一家の大黒柱にもしものことがあっても、最低限の保険は遺族年金から出ます。

また、仕事によって過労で死亡したり病気をすれば、労働基準監督署に労働災害認定されて、公共の労災保険が出ることを知りましょう。これもある程度しっかりした保証です

これらについて、詳しくはまた改めて解説します。とにかく公共の保険で大部分がカバーできることを知って下さい。

次に、保険には民間の保険の他に、全労済や国民共済、そのた都民共済など非営利の保険があることを知って下さい。基本的には、これら保険を活用すると、目安として半額で済みます。非営利ですから、利益が出れば加入者に還元されます。

民間の保険会社は、基本的に保険の利益率を開示していません。というか開示できません。かなり儲かっていますから。

この事実をほとんどの人は知りません。

 まずは超節約術で一歩を踏み出しましょう

以上、ざっとした概要でしたが、超節約術の根本は分かっていただけたと思います。今後、これらの内容を含めて、もっと具体的な方法を紹介したいと思います。

実際に行動することで、さらに色々な発見があると思います。まずははじめの一歩を踏み出しましょう。