カード限度額イメージ
クレジットカードには、限度額が設定されています。あなたは手元のクレジットカードの限度額がいくらになっているか、把握していますか?把握せずに使っていると、困ることもあるんです。ここではクレジットカードの限度額について、詳しく見ていきます。

限度額とは「そのカードで利用できる最高金額」

クレジットカードを申込むと、あらかじめ限度額が設定されています。カードの種類にもよりますが、年会費無料で比較的誰でも作れるカードなら10万円〜100万円程度。ゴールドカードやプラチナカードになると、上限額は300万円くらいまで設定できるようになります。

この「限度額」ですが、一体何の限度なのかあなたは知っていますか?会計1回あたりの限度額?1か月間に使える限度額?

いろいろ考えられますが、これは「そのカードで利用できる最高金額」のことを指します。

限度額を超えると、カードが使えなくなってしまう

では、限度額を超えるとどうなるのでしょうか。

例えば、毎月末締めの翌月15日支払い、限度額20万円のクレジットカードを持っていた場合。既に15万円分利用していたところ、締日に5万円利用して合計20万円使ったとします。この時点で限度額の20万円に達しているため、これ以降、このクレジットカードを使うことはできません。

その後、翌月15日の支払日にリボ払いで5万円支払ったとすると、翌日以降(手続き完了後)再び5万円まで利用できるようになります。締日を過ぎたら使えるようになるのではなく、支払日にきちんと支払えば使えるようになるわけです。

限度額は所有者によって変わる

では、この限度額はどのようにして決まるのでしょうか。

クレジットカードの申込みをすると、カード会社は審査をします。カードを申込む際、年収や他からの借入状況などを申告しますよね。その内容や個人信用情報機関に登録されている情報をもとに、カード会社は発行の可否や限度額を決定。つまり、限度額は私たちが決められるわけではないのです。

そのため、同じカードを持っていても、所有者によって限度額は変わります。収入がない専業主婦とサラリーマンでは限度額が変わってくるというわけです。

限度額が低いと、困ることもある

例えば限度額が10万円のカードを使っていた場合。普段の買い物では特に困ることもないかもしれません。しかし、普段の買い物に加えて旅行代金をカードで支払ったりすると、一気に限度額いっぱいになる可能性も。

限度額がある程度高くても、全く意識せずに利用していると、いざ使いたいときに使えなくなることだってあり得ます。

支払いが完了するまでは利用している状態と同じ。カードの限度額がいくらで、自分が今、どれだけ利用しているのかをきちんと把握することが大切です。

限度額は増額することもできる

日常的にカードを利用する機会が多いと、もう少し限度額を増やせたらいいな・・・と思うこともあるでしょう。結論から言うと、クレジットカードの限度額は増額することが可能。増額の方法も、一時的なものと恒久的なもの、2通りあります。

ただし、どちらの場合も申込み時同様に、カード会社による審査に通らなければ増額できません。

一時的に増額したい場合

海外旅行や結婚式、引っ越しなどで一時的に出費が増えることってありますよね。そういった場合に便利なのが、一時的な限度額の増額です。セゾンカードやJCB、エポスカードで利用可能。一時的に増額するだけなので、審査もそこまで厳しくないようです。

【一時増額】

カード会社名称など申込み方法支払方法注意点
セゾンカードブライダル
一時利用増額
電話1回払いリボ宣言を利用している場合は解除が必要
海外旅行
一時増額
出発日の7日前
までに電話
1回払いリボ宣言を利用している場合は解除が必要
JCB一時増額オンライン
または電話
1回払い支払い名人を利用している場合は解除が必要
エポスカードブライダルオンラインリボ・分割・ボーナス利用可能枠内の分は分割等可能リボ・分割・ボーナス利用可能枠を超えた分は1回払い
ブライダル以外オンラインリボ・分割・ボーナス利用可能枠内の分は分割等可能リボ・分割・ボーナス利用可能枠を超えた分は1回払い

一時増額は用途が決められていたり、上限が設定されていたりします。リボ払いを利用している場合は増額できない場合も。一時増額中はキャッシングも利用できなくなります。一時増額を利用したい場合は、利用条件をよく確認してください。

恒久的に増額したい場合

日常的にカードを利用していると、どうしても利用額が多くなります。そうなると、現在の限度額では利用できなくなってしまう可能性も。その場合は一時的ではなく、恒久的に限度額を増額すると良いでしょう。

恒久的な限度額の増額は、どのカードでも可能。手続き方法は電話もしくはオンラインで、一時増額に比べると審査も厳しくなります。場合によっては増額できなかったり、審査に通っても希望通り増額できないこともあります。

また、入会して半年未満のカードでは、増額の申込み自体できない場合がほとんど。入会後1年間くらいは増額することよりも、返済を滞らせることなく利用することを心がけましょう。そうすることで、増額の審査にも通りやすくなりますよ。

増額をしたい場合は、カード会社で手続きが必要

限度額を増額したい場合は、カード会社に申告して手続きをする必要があります。手続きは電話もしくはオンラインで。オンラインの場合は即日で審査結果が分かることもありますが、電話の場合は2〜3日かかるところが多いようです。

また、電話の場合は増額に関していくつか質問されることも。緊張するかもしれませんが、落ち着いて答えれば大丈夫です。

カード会社によっては限度額が自動的に引き上げられることも

クレジットカードを利用して、返済も滞ることなくきちんとできていれば、自動的に限度額が引き上げられることもあります。自動的に増額されるということは、カード会社から信用されている証。一番いい形での限度額増額と言えます。

限度額は減額することもできる

限度額は増額することもできれば、減額することも可能です。減額したい場合もカード会社での手続きが必要。増額同様、電話かオンラインで手続きできます。増額と違うのは、審査がない点。減額はすぐに対応してくれるカード会社がほとんどです。

減額することで使い過ぎを防ぐことはできますが、限度額に余裕があれば、いざというときにも便利。限度額を減らして使いすぎないようにするよりも、しっかり管理しながらカードを使うようにしたいですね。

限度額を知ったうえで、計画的に利用することが大切

いかがでしたか?

限度額のことを知らずにカードを利用していると、本当に使いたいときに使えなくなってしまうことも。逆に、限度額までなら使えてしまうため、いつの間にか使いすぎて返済できなくなってしまうことにもなりかねません。

いずれにせよ、大切なのは自分の収入に見合った使い方をすること。限度額のことも頭の片隅に入れながら、クレジットカードを利用してくださいね。