「通話が多めだから格安SIMには乗り換えにくい…」
「データ通信だけでも格安SIMにできれば、スマホ代が節約できそうなんだけど…」
通話料がお得な大手キャリアと、データ通信費がお得な格安SIM。
その2つの「いいとこどり」をするのに欠かせないのが、ガラケーの通話定額を使うこと。
この通話定額の注意点と、賢い使い方とは…?
目次
月額2200円で通話し放題のプラン
ドコモ、ソフトバンク、auの大手キャリアには、ガラケー向けの通話定額プランがあります。
- ドコモ:カケホーダイプラン(ケータイ)
- ソフトバンク:スマ放題(3Gケータイ・4Gケータイ)
- au:カケホ(3Gケータイ)
いずれも月額料金は2,200円。
他社携帯電話向け含め、国内向け通話が無料で利用できるプランです。
通話が多い人は格安SIMで音声通話付SIMを利用するより、この大手キャリアのプランを使った方がお得。
なぜなら、格安SIMの通話料は20円/30秒と大手に比べて割高になってしまうため。
通話料に関していうと、実は大手キャリアの方がお得になっているんです。
通話定額プランの注意点
この通話定額プランを契約する際の注意点が3点あります。
1. インターネット接続サービスは利用しない
1つ目はインターネット接続サービスなど、通話に不要なサービスは契約しないこと。
3社ともケータイ向けのプランであっても、データ通信をつけるかどうか選ぶことができます。
もしかしたら店舗で契約する際に、店頭スタッフから勧められることがあるかも。
ここでデータ通信を付けてしまうと、インターネット接続料の300円が必要に。
場合によってはパケットパックまで付ける必要が出てくるかもしれません。
そうなると、月額2,200円で使うことはできません。
あくまでも「通話専用」として使うものなので、その点は注意してください。
2. メールなども利用しない前提で契約する
大手キャリアで契約しますが、データ通信は使わない前提なので、キャリアメール等も利用できません。
メールを含めたデータ通信に関しては、格安SIMの方で行うものと考えてください。
最近は格安SIMでも、キャリアメールのようなアドレスを発行してくれるところもあります。
キャリアメールが必要であれば、そうした格安SIMを選ぶと良いでしょう。
3. 契約の際はガラケー端末が必要
各社ともショップでSIMカードのみを受け取ることは可能。
ただし、SIMカードのみを受け取る際には利用する端末もチェックされます。
端末の何をチェックしているかというと、「技適マーク」がついているかどうか。
日本国内で使う場合、この「技適マーク」がついていないと電波法違反となる可能性があるんです。
大手キャリアではこうした事態を防ぐため、SIMカードのみ渡す場合は端末をチェックしているというわけ。
なので、契約の際には以前使っていたガラケーなどをあらかじめ準備しておくと、費用を抑えることができます。
1台で2役! デュアルSIMスマホ
通話が多くても、大手キャリアと格安SIMの合わせ技で通信料は節約できます。
「でも、この方法だとガラケーとスマホの2台持ちが必要なんじゃないの?」
「端末を2台持ち歩くなんて、荷物も増えるし充電とかが面倒…」
でも大丈夫。
1台でガラケーとスマホの2役をこなしてくれる端末が、実はあるんです!
それが、デュアルSIMスマホと呼ばれる端末。
その名の通り、1台のスマホに2枚のSIMが挿入できるようになっています。
片方に通話定額に対応した大手キャリアのSIMを、もう片方に格安SIMのSIMを挿入すればOK!
比較的新しい端末だと片方のSIMでデータ通信しているときでも、着信を受けることが可能です。
「うっかりしていて、ガラケーを家に忘れた! 」
「片方だけ充電するのを忘れてた…」
デュアルSIMスマホなら、そんな心配もなくなります。
端末は海外メーカーのものばかりですが、だからといって性能が劣っているわけでもありません。
「使い分けたいけど2台持ちしたくない」
そんな人にはオススメの端末です。
デュアルSIMスマホ利用の注意点
1. プランの新規契約時にはガラケーが必須
デュアルSIMスマホを利用すれば、ガラケーの端末は不要になります。
でも先ほどの注意点には、SIMカードのみ購入の場合は端末が必要になるとありました。
「じゃあ最初からデュアルSIMスマホを持ってショップに行けばいいんじゃない?」
そう考えるかもしれませんが、これだとSIMカードだけもらうことができない可能性も。
なぜなら、この通話定額プランはあくまでも、ガラケー向けの料金プランだからです。
なので、少し面倒かもしれませんが、新しくこのプランを利用する場合はガラケー端末を準備してください。
2. 端末によってはauのSIMカードは利用不可
auは使っている電波の種類が、ドコモやソフトバンクとは少し違っています。
簡単に言うと、世界的に見ても少数派といえる電波を使っているのがauなんです。
そういった関係から、デュアルSIMスマホの中にはauのSIMカードが利用できないものもあります。
ドコモやソフトバンクのSIMカードであれば利用できるので、デュアルSIMスマホを使う場合はau以外を選ぶと安心です。
ライトプランは割高になるのでNG!
最後にもう一点。
大手キャリアには「1回の通話が5分以内なら無料」となるライトプランもあります。
ライトプランだと基本料金が更に安くなりますが、パケット定額プランの利用が必須なんてことも。
ドコモの「カケホーダイライトプラン(ケータイ)」はこれに該当します。
大手キャリアの場合、このパケット定額プランが高額!
節約しようとしたのに割高になってしまった! なんてことも、十分にあり得ます。
ついでに言うと、5分かけ放題のプランは多くの格安SIMも提供しているサービス。
代表的なのは、楽天モバイルの楽天でんわ。
料金も800円前後なので、大手キャリアよりもお得です。
こうした点にも注意しながら、通話とデータ通信を上手に使い分けてスマホ代を節約してくださいね。