電力自由化イメージ
電力会社を自由に選べるようになった電力自由化。自由化が始まる前と始まった後で、私たちの暮らしや電気を取り巻くコトはどう変わるのでしょうか。料金プランや支払先など「変わるコト」だけでなく、「変わらないコト」にはどんなことがあるのか、見ていきましょう。

2つの「変わるコト」

まずは変わるコトから見ていきます。

さまざまな料金プランが登場

これまで電気については、住む地域ごとに決められた会社(地域電力会社)としか契約できませんでした。料金プランも、その1社が設定したプランの中から選ぶ以外に方法もありませんでしたよね。

電力自由化がスタートしてからは、地域電力会社以外の電力会社(新電力)との契約も可能に。新電力では、従来の自社のサービスと電気を組み合わせた様々なサービスを提供するほか、セット割などの料金プランも提供しています。

私たちは多くの企業が提供する豊富な料金プランの中から、自分たちのライフスタイルに合ったものを選べるようになったわけです。

電気の使用量を細かく把握できるようになる

これまで私たちは、毎月1回の検針時にしか電気の使用量を知ることができませんでした。それも1か月分のトータルの使用量なので、例えば、平日と週末のどちらが電気の使用量が多いのかといった、細かい内訳も分からないままでしたよね。

電力自由化により電力会社を変更すると、電気使用量を計るためのメーターをスマートメーターに交換する作業が発生します。スマートメーターでは、30分ごとの電気使用量を計測。これまでのように検針員が検針するのではなく通信式となっているため、リアルタイムで電気使用量を知ることができるのです。

これにより、1日のうちで電気を多く利用している時間帯や曜日を把握したりすることが可能に。料金プランの選択や省エネに役立てることができるようになります。

では、電力会社を変えなければメーターはアナログ式のままなの?と疑問に思うかもしれません。

結論から言うと、電力会社を変えなくても、将来的には全ての家庭のメーターがスマートメーターに変わります。新電力に変えた場合や、地域電力会社の新しい料金プランに変更した場合は、一足お先にスマートメーターに変わるということになります。

2つの「変わらないコト」

もちろん、電力自由化がスタートしても、変わらないコトだってあります。

停電の発生頻度は変わらない

電力自由化が始まって電力会社を変えると、停電になりやすくなるのでは?と心配に思う方もいるかもしれません。電気は私たちの生活に欠かせない、大切なインフラ。だからこそ、安定して供給できるように、決められた地域電力会社だけが電気を販売することが可能だったんです。

ところが、電力自由化では自社で発電していない会社も電気の販売が可能に。発電していないのになぜ電気供給することができるのか?電力会社を変えた途端、我が家だけ停電することはないのか?・・・いろいろ疑問ですよね。

まず、電力会社を変えても停電の頻度はこれまでと変わりません。電気の使い過ぎでブレーカーが落ちて電気が消えることはあっても、電力会社を変えたことが理由で停電になることはないのです。

その理由は、電気を家庭まで届ける送電方法にあります。

送電線には常に電気が流れている

発電所から私たちの家までつながっている送電線。この送電線には、地域電力会社が発電した電気の他に、様々な発電会社が発電した電気が流れています。

実はあまり知られていないかもしれませんが、地域電力会社以外にも発電している会社はたくさんあるんです。

そのため、仮にどこか1つの発電所で発電ができなくなった場合でも、送電線には他の発電所で発電した電気が常に流れているんです。ここに電気を安定的に供給できる秘密があります。

送電線は今後も地域電力会社が管理する

一方で、送電線の管理は電力自由化後も地域電力会社が行います。

電力供給は、発電、送電、売電の3部門に分かれていて、今回新しくスタートした電力自由化とは、売電部門の自由化のこと。発電部門については先ほども「発電している会社はたくさんある」と書いた通り、以前から自由化が始まっていました。

ところが、送電については現在も自由化の対象ではありません。

これは送電が電気の安定供給のために重要な役割を担っているため。いくらたくさん電気を作っても、送電網がしっかりしていなければ何の意味もないですよね。地域電力会社がこれまで通り送電網を管理することで、私たちは電力会社を変えても安心して電気を使うことができるわけです。

停電からの復旧時間も会社による差はない

では、いざ停電になった際の復旧時間についてはどうでしょうか?ここまで読んでいただければ、電力会社によって差がないことがお分かりかと思います。

停電は送電設備のトラブルが原因である場合がほとんど。送電設備は送電部門が管理、つまり、地域電力会社が管理しているので、電気の購入先によって停電の復旧に差が出るということはありません。

なお、実際に停電した場合、まずは契約している電力会社に問い合わせるのが基本です。

ただし、会社によっては、地域電力会社に直接問い合わせるよう記載しているところもあるようなので、まずは問い合わせ先を確認してください。

大きく変わるのは契約先くらい

電力自由化が始まって、いろんなことが大きく変わる?と不安に思った人も多かったかもしれません。ですが実際のところ大きく変わるのは契約先くらい。これも変更しなければ何も変わるコトはありません。

何もしなければ何も変わらないのは当たり前ですが、たとえ契約先を変えても何かがガラッと変わるわけではない電力自由化。

でも、自分自身で比較したり使い方を考えれば、電気に対する考え方や省エネにつなげることができます。これをきっかけに一度、電気について少し考えてみてはいかがですか。

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