太陽光発電イメージ
日本エコシステムが提供する「じぶん電力」。太陽光発電システムを無料で設置できるうえに、太陽光で発電した電気を自分で利用するというしくみで電気を提供しています。他の電力会社とは少し異なるじぶん電力。詳しく見ていきましょう。

1.日本エコシステムってどんな会社?

日本エコシステムは、太陽光発電設備の販売、設置を行っている会社です。一般住宅だけでなく公共施設や幼稚園など、販売・設置実績は日本全国36,000棟を超えています。

そんな日本エコシステムが提供する、じぶん電力。もちろん、太陽光発電がベースとなっています。

2.じぶん電力のしくみ

じぶん電力は、他の電力会社とは少し違った方法で各家庭に電気を供給しています。

2−1.太陽光発電システムを設置する

じぶん電力では、契約が完了すると各家庭に太陽光発電システムが設置されます。設置費用は無料ですが、所有権は日本エコシステムにあります。通常であれば、発電所で作られた電気が送電線を通って自宅まで届けられるのですが、じぶん電力ではその発電所が自宅の屋根の上にあるというわけです。

2−2.電気使用量に応じて日本エコシステムへ料金を支払う

自宅に設置された太陽光発電システムにより作られた電気は、そのまま自宅で使用できます。このときの使用量に応じて、私たちは日本エコシステムへ電気料金を支払います。

発電したけれど使わなかった分(余剰電力)については、日本エコシステムが電力会社へ売却します。

2−3.夜間や発電時以外は外部から電気を供給

太陽光発電は、24時間いつでも発電できるわけではありません。夜間や太陽が顔を出していないときは、発電量も0になります。

でも、心配は不要。自宅で発電できないときは、株式会社エネットという会社が電気を供給します。

エネットはこんな会社

自宅で発電できないときに電気を供給してくれるエネット。エネットは、NTTファシリティーズ、東京ガス、大阪ガスが設立した新電力です。主に企業や自治体など、大口の需要家に対して電気の販売を行っています。

家庭向けには直接、電気の販売は行っていませんが、14年連続で新電力シェアNo.1となっています。

2−4.契約期間満了後、太陽光発電システムは無償で譲渡

じぶん電力の契約期間は20年間。契約期間満了後、自宅に設置した太陽光発電システム一式は無償で譲渡されます。

公式サイトはこちら
じぶん電力

3.供給エリアと料金プランは?

じぶん電力を申込めるのは、北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、新潟県、富山県、石川県、福井県、沖縄県以外の都府県です。

料金はエリア別に分かれており、それぞれに標準プラン、地球応援プラン、デイタイムアシストプランの3プランがあります。

標準プラン

じぶん電力標準プラン
太陽光発電で発電したクリーンな電気をじぶんの家で直接使用!
太陽光発電が発電していない時間帯は、株式会社エネットから調達した電気を供給します。エネットは14年連続で新電力No.1の企業です。その電気は環境負荷の低い天然ガスを中心とした電源で構成されています。

地球応援プラン

地球応援プラン
24時間365日CO2排出量ゼロのさらにクリーンな電気!
<標準プラン>での太陽光発電の電気はクリーンなのですが、発電していない時間帯に供給する電気は化石燃料を主な電源としているため、発電の際、地球温暖化の原因となるCO2を排出してしまいます。
そこで<地球応援プラン>では、J-クレジット等を購入することにより、発電していない時間帯に供給する電気のCO2排出係数をゼロにしました。

デイタイムアシストプラン

デイタイムアシストプラン
深夜電力プランを契約されている方・オール電化を設置している方に、おすすめのプランです。
料金単価が割安となる夜間は今まで通りの電力会社からの電気を利用し、割高となる日中(デイタイム)は太陽光発電で発電した電気を割安な価格設定で利用できます。

4.じぶん電力のポイント

4−1.じぶん電力がオススメできる家庭

自宅に太陽光発電システムを設置して、そこで発電した電気を使うじぶん電気。太陽光発電に興味がある家庭や、環境に優しい電気を使いたいと考えている家庭にオススメです。

太陽光発電は興味があっても、設置するには100万円程度の初期費用がかかります。もしあなたが、太陽光発電を始めたくても費用の関係であきらめているのであれば、じぶん電力に申し込んでみては?設置費用も、20年間の契約期間中のメンテナンス費用等もかからないので、お得に太陽光発電を始めることができます。

なお、契約期間中であっても、日本エコシステムから太陽光発電システムを買取ることができます。この場合、じぶん電力を途中解約という形になります。買い取り金額は契約経過年数によって変わります。

また、自宅に太陽光発電システムがあれば、停電時などに非常用電源として利用することも可能。災害などで停電してしまったときも、太陽光発電システムとつながる非常用コンセントが利用できるので、いざというときにとても役に立ちます。

4−2.じぶん電力をオススメできない家庭

じぶん電力のデメリットとして、申し込み条件が厳しいという点があります。

まず、じぶん電力の太陽光発電システムを設置できるのは、築20年未満または新築予定の2階建て以下の戸建て住宅のみ。既に蓄電設備や発電設備がある場合は申込めません。契約期間が20年と長期にわたることから、申込者や同居する家族が60歳未満であることも条件です。

さらに、太陽光発電は戸建てであればどこにでも設置できるわけではありません。大きな設備を屋根に設置するので、住宅にもある程度の強度が必要です。また、太陽光で発電するので、日射量や積雪量によっては審査基準を満たさない場合も。基準に満たなかった場合は申込みもできません。

また、他の新電力と異なり、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合は利用できません。

5.申込み方法や支払方法は?

5−1.申し込みから正式契約まで

じぶん電力では、太陽光発電システムを設置する必要があるため、他の新電力と比べると申込みの手続きに少し手間と時間がかかります。

まずはインターネットから、診断シミュレーションへの申込みが必要。その後、電話でじぶん電力についての詳しい説明を聞くという流れになります。さらに、電気代診断や太陽光発電設備の設置レイアウトの確認、現地調査を経て、正式な契約となります。

太陽光発電による電気が自宅で使えるようになるのは、設置工事が終わって系統連系が済んでからです。

支払方法はクレジットカードのみ

電気料金の支払いには、クレジットカードのみ利用できます。口座振替はできないので、注意してください。

なお、電気使用量はメールで通知されます。

太陽光発電を検討していれば利用するメリットあり

自宅に太陽光発電システムを設置してその電気を利用するという、他にはないシステムで電気の販売を行うじぶん電力。環境に優しく、自分の自宅で発電した電気を使うという「電気の地産地消」も可能です。

細かい条件がいくつかあるとはいえ、利用するメリットが多いのもじぶん電力の魅力。太陽光発電を考えているのであれば、一度検討してみることをオススメします。

公式サイトはこちら
じぶん電力