東京電力エナジーパートナー(以降東京電力EP)と中部電力は、電力自由化前から各供給エリア内の一般家庭に電気を販売していた地域電力会社。

電力自由化がスタートしてからは、中部電力が東京電力管内でも電気の販売をスタートさせました。

信頼度の高い2つの地域電力会社。東電エリアで使うなら、どちらがオススメなんでしょうか。

中部電力のプランは、電気をたくさん使う家庭向け

中部電力が東京電力管内向けに発表しているプラン「カテエネプラン」。このプランは、電気をたくさん使う家庭向けの内容となっています。

具体的には、従来からのプランである従量電灯Bの利用者のうち、契約容量が50Aまたは60Aの家庭と、従量電灯Cを利用している家庭向けです。

カテエネプランの料金体系

【カテエネプラン料金】

 単位料金単価
基本料金
契約容量
8kVAまで
1ヶ月
1契約につき
1,201.10円
契約容量
8kVA超分
1ヶ月
1kVAにつき
280.80円
電力量料金27.71円/kWh

カテエネプランの料金体系はとてもシンプルです。

基本料金については、契約容量が8kVAまでは定額の1,201.20円、8kVAを超える分については、1kVAあたり280.80円。契約容量が50A・60Aの場合はそれぞれ5kVA・6kVAとみなすので、基本料金は1,201.20円となります。仮に契約容量が10kVAの場合、基本料金は1,201.20円+280.80円×(10−8)=1,762.80円となります。

電力量料金については使用量に関係なく、1kWhあたり27.71円と一律の料金となっています。

なお、電気料金の支払いはクレジットカード払いのみの取扱となっています。

料金面以外のサービス

カテエネプランでは、中部電力独自のポイントサービスであるカテエネポイントが貯まります。

カテエネポイントは、中部電力のWEB会員サービス「カテエネ」を利用することで貯めることが可能。入会時に300ポイント、年間で最大840ポイント貯められるので、2年間で最大1,980ポイント貯まります。

貯めたポイントの使い道もさまざま。1ポイント1円として電気料金に充当できるほか、nanacoポイントなど他のポイントサービスへの交換、日用品やキッチン用品、ギフト券などと交換することができます。

カテエネプランの申込みはインターネットから

カテエネプランを申込む場合、まずはカテエネ会員に登録する必要があります。会員登録後、検針票を手元に準備して申込みページから申込めばOKです。

中部電力について詳しくはこちら⇒東京電力とどう違う? 中部電力の新プラン

東京電力EPの新料金プランは?

一方、東京電力EPの新料金プランはどうなっているのでしょうか。

カテエネプランと似たプランは、スタンダードS・L

東京電力EPの新料金プランのうち、中部電力のカテエネプランと似たプランはスタンダードS・スタンダードLのいずれかとなります。それぞれ、基本料金と電力量料金は次の表のとおりです。

【東京電力EPプラン】

 料金単価
(税込)
スタンダードS
基本料金
50A
1,404.00円
基本料金
60A
1,684.80円
電力量料金
最初の300kWhまで
23.40円/kWh
電力量料金
300kWhを超えた分
30.02円/kWh
スタンダードL
基本料金280.80円/kVA
電力量料金
最初の300kWhまで
23.40円/kWh
電力量料金
300kWhを超えた分
30.02円/kWh

スタンダードSには10Aから40Aまでの基本料金も設定してありますが、今回はカテエネプランとの比較なので、50Aと60Aの基本料金のみ掲載しています。仮に契約容量が10kVAの場合、基本料金は280.80円×10kVA=2,808.00円ということになります。

電気料金の支払いは、口座振替かクレジットカードのいずれか。従来の料金プランにあった口座振替割引は、新料金プランには設定されていません。

ポイントサービス

東京電力EPでもポイントを貯めることができます。東京電力で貯めることができるポイントは、TポイントもしくはPontaのどちらか。どちらのポイントを貯めるかは、自分で選ぶことができます。

ポイントは電気料金に応じて貯まる仕組み。電気料金1,000円(税抜)につき5ポイント貯まります。なお、再生可能エネルギー発電促進賦課金や事務手数料などは、ポイント付与の対象外です。

貯まったポイントは、通常のTポイントやPontaと同じように利用可能。ただし、電気料金の支払いには充当できません。

申込みはWEBもしくは電話で

新料金プランへは、インターネットもしくは電話のいずれかで申込めます。

インターネットの場合は、くらしTEPCOのWEBサイトから申込み可能。24時間いつでも好きな時間に申込めます。インターネットでの申込みに限り、TポイントもしくはPontaを500ポイントもらえる特典付です。

電話の場合は土日祝日も申込めますが、受付時間が限られているので注意してください。また、ポイントのプレゼントはありません。

手軽さやポイント付与などを考えると、インターネットからの申込みの方がお得ですね。

東京電力EPについて詳しくはこちら
何が変わった? 東京電力EPの新しい料金プラン

結局、どちらがお得になるの?

それぞれの料金プランや料金以外のサービス面を見てきましたが、結局のところ、どちらがお得なんでしょうか。

料金面で比較した場合

まずは料金面のみで比較した場合。50A、60A、8kVA、10kVAの契約容量で、それぞれ300kWh、500kWh、700kWhを利用した場合の料金(基本料金+電力量料金)は、次の通りとなります。

【料金比較】

 300kWh500kWh700kWh
50A契約の場合
中部電力9,514.10円15,056.10円20,598.10円
東京電力8,424.00円
1,090円お得
14,428.00円
628円お得
20,432.00円
166円お得
60A契約の場合
中部電力9,514.10円15,056.10円20,598.10円
115円お得
東京電力8,704.80円
809円お得
14,708.80円
347円お得
20,712.80円
8kVA契約の場合
中部電力9,514.10円15,056.10円
214円お得
20,598.10円
676円お得
東京電力9,266.40円
248円お得
15,270.40円21,274.40円
10kVA契約の場合
中部電力10,075.70円15,617.70円
214円お得
21,159.70円
676円お得
東京電力9,828.00円
248円お得
15,832.00円21,836.00円

料金だけを比較した場合、契約容量によって料金が大きく異なります。

契約容量が50Aや60Aの場合、電気をたくさん使ったとしても東京電力EPの方がお得。一方で契約容量が大きくなると、中部電力の方がお得になります。

契約容量も電気使用量も少ない場合は東京電力EP、契約容量も電気使用量もともに多い場合は中部電力の方が、料金面ではお得です。

ポイントで比較した場合

【中部電力と東京電力EPのポイントサービス比較】
項目 中部電力 東京電力EP
種類 カテエネポイント Tポイント
/Ponta
用途 電気代支払い、提携ポイント(nanacoやWAON)へ変換など。 提携店での買い物など通常のTポイントやPontaとして利用可能。
貯める方法 カテエネ入会:100P
web明細申込:200P
カテエネサイトの利用等:840p/年間
web申込:500P
(プレミアムプラン:8,000P)
電気代1000円毎:5P

TポイントまたはPontaが貯まる東京電力と、独自のポイントであるカテエネポイントが貯まる中部電力。東京電力EPは電気料金に応じて自動的にポイントが貯まりますが、カテエネポイントの場合は電気料金ではなく、WEBサイトの利用によって貯まる仕組みです。

このポイントサービスの面で比較すると、電気料金に応じて自動的に貯まるという手軽さ、TポイントやPontaといったポイントの利用のしやすさから、東京電力EPの方が魅力的。カテエネポイントは、中部電力のWEBサイトである「カテエネ」内のアンケートに答えたりコラムを読むことで貯まりますが、少し手間だなと感じてしまいます。

とは言え、カテエネポイントは電気料金の支払いに充当できたり、nanacoポイントやWAONポイントなどに交換することも可能。これらのポイントを普段から利用している場合は、カテエネポイントを貯めて交換するのもオススメです。

ポイントと新電力についてはこちらも参考に
電気代でポイントがもらえる! 電力自由化とポイントサービス

現時点で魅力的なのは東京電力か

今回、中部電力と比較するという点から、東京電力EPのプランについてはスタンダードS・Lの2プランのみを紹介しました。東京電力EPではそれ以外にも、電気の使用量に応じて選べるプランが複数あります。

一方の中部電力の場合、東京電力エリアで選べるプランは現時点でカテエネプランのみ。料金やサービス面からも、東京電力EPの方が魅力的である感は否めない所があります。

実際、東京電力エリアにおける中部電力の契約数は伸び悩んでいます。当初は契約件数10万件を目指していましたが、2016年6月時点での契約件数は2700件。目標には遠く及ばない結果となっています。

そのため、中部電力では新しい料金プランにより値下げを検討中。時期は未定ですが、今後どういった内容のプランが発表されるか、注目したいところです。

中部電力についてさらに詳しくはこちら
東京電力EPとどう違う? 中部電力の新プラン

東京電力についてさらに詳しくはこちら
何が変わった? 東京電力EPの新しい料金プラン