セット割がお得な本当の理由、そしてあなたが得する方法を解説

新電力を選ぶ基準として重要な「セット割」

新電力を選ぶ際に、単純に電気料金だけで電力会社を比較すると、オトクなセット割を見逃してしまいがち。実は、新電力はセット割を重視して選ぶのが、正しいのです。

新電力各社が、そこまでセット割に力を入れている理由、そしてあなたが得する方法を解説します。

1.「電気代で利益を出したい」わけではない?

新電力は電気代で利益を出すつもりじゃない!

なんて突然言われると驚きますよね。

新電力だって一企業。利益を出さなければ事業も継続できません。でも、電気代で利益を出さないのであれば、一体どこで利益を出すの?と不思議に思いますよね。

電力自由化がスタートして多くの企業が参入しましたが、その全ての企業が自前の発電設備を持っているわけではありません。その一方で、電気を販売する以上は契約者に安定的に電気を供給する義務が発生します。そのため、発電設備を持たないところは、東電など既存の電力会社や、電力卸売市場(JEPX)などから電力を調達し、安定供給を続けているのです。

こういった仕組みで電気を供給しているため、新規参入企業には「電力の調達コスト」が発生します。この調達コストが賄えなければ、電力事業を続けることも難しくなりますよね。つまり、最低限、調達コスト分は電気料金で回収しなければならないのです。

そのため、新電力が他社と比べて極端に安い電気料金を設定することは不可能。
どこの新電力も似たような電気料金になるんです。

少しでも電気料金を安くしようと思ったら、その分利益率を下げるしか方法がありません。

では新電力の本当の狙いって一体どこにあるのでしょうか。

2.狙いは顧客囲い込み

それはズバリ、本業の顧客を囲い込むこと。

そのために、電気と自社の既存サービスとのセット割などを提供しているのです。

電気代で利益を出そうと思っていないということは、言い換えれば、電気代は極力安くしても構わないということ。電気代で利益が出なくても、本業の顧客が安定してサービスを利用してくれれば利益が出ます。だから、お得な電気料金が設定できるというわけなんですね。

ここまで読んで、「安い電気料金をエサにして本業の顧客を囲い込むなんて、ズルい」って思った方もいるかもしれません。

でも、本当にそうでしょうか。

企業は、新しい顧客を増やす為に、高額の宣伝広告費を使っています。この宣伝費をすこしでも減らすためには、今の顧客を逃がさないこと。

今の顧客を囲い込んで逃がさないことで、宣伝広告コストが削減できます。企業は、その浮いたコストを使って、長期で利用してくれる顧客(あなた)にお得なサービス(セット割)で還元してくれるのです。

つまり、囲い込まれた顧客(あなた)は、お得なサービスを受けられる。企業は無駄な宣伝広告費が削減でき、その分顧客満足度を高めることができる。

私たちと企業は、囲い込まれることで、お互い良い関係(win-winの関係)になるのです!

3.各社のセット割

どうせそのサービスを何年も使うなら、そのメリットを活かして、セット割でどんどん得をしましょう!

具体的に、メリットの大きなセット割を紹介します。

3-1.ガス+電気の東京ガス

東京ガスのでんき
東電エリアの新電力で圧勝している東京ガス。自由化開始からわずか3か月半で、今年度の目標であった契約件数40万件を突破しました。

そんな東京ガスが打ち出しているセット割は、ガスと電気の組み合わせ。この2つをセットで契約すると、ガスの基本料金が毎月270円割引に。年間3,240円もお得

東京ガスのでんきについて詳しくはこちら
東京ガスの電気の評価と注意点

3-2.ガソリンがお得の石油系

石油系の新電力ではガソリン代がお得になるサービスを提供しています。

(1)ガソリンが10円/L安くなる昭和シェル石油

昭和シェルのでんき
昭和シェル石油のドライバーズプランでは、月に100Lまでガソリン代が10円/L引きになる特典付。東京電力管内の昭和シェル石油のSSでの給油に限りますが、毎月最大1,000円、年間最大12,000円もお得ガソリン代が割引になります。

昭和シェルのでんきについて詳しくはこちら
昭和シェルの電気でガソリンが安くなる!

(2)カード特典と併用できるENEOS

エネオスのでんき
ENEOSでは通常のENEOSカードの特典に加え、ガソリンが1円/L引きになる特典があります。東京電力管内のENEOSのSSでの給油に限り、1か月あたり150Lまで割引きが適用に。年間1,800円の割引ですが、もともとお得なENEOSカードの特典と併用できるのは嬉しいですよね。

ENEOSのでんきについて詳しくはこちら
ガソリンが安くなる! エネオスでんきって?

3-3.通信系の新電力もセット割を提供

携帯電話やインターネットを扱う通信会社でも、電力の販売を行っています。契約できるのは各会社のユーザーのみですが、通信費の割引といったセット割が魅力です。

(1)ソフトバンクではスマホとインターネット

ソフトバンクのでんき
ソフトバンクではスマホ・携帯とインターネット(ソフトバンク光)、電気をまとめて利用するとお得になる「おうち割」を提供。例えば、ソフトバンクを利用している3人家族の場合。スマホ・インターネット・電気をまとめて契約すると、3人合計して最大6,200円も割引に。2年間で最大15万円近い節約になります。

もちろん、スマホと電気という組み合わせでも割引は適用されます。この場合の割引は1か月あたり最大300円です。

ソフトバンクのでんきについて詳しくはこちら
ソフトバンクのでんきって、どんなもの?

(2)auではキャッシュバック

auでんき
auの場合は電気料金やスマホ代が割引になるわけではありませんが、キャッシュバックが受けられます。キャッシュバック率は電気料金によって異なりますが、最低1%、最大5%のキャッシュバックとなっています。

なお、これはau WALLETプリペイドカードへのキャッシュバックという形になります。au WALLETプリペイドカードは日本全国の様々なお店で利用できる、auユーザーのためのお得なプリペイドカード。auユーザーなら必ず持っておきたい1枚です。

auのでんきについて詳しくはこちら
auユーザー必見!「auでんき」を知ろう

4.セット割で大きな節約

今回ここで紹介したセット割は、あくまでもほんの一部。ですが、どのセット割も私たち消費者にとっては嬉しい内容となっています。何より嬉しいのは、セット割を利用すると確実に支出が抑えられるという点。いつも通りに使ったとしても、確実に割引を受けられるのがメリットではないでしょうか。そんなメリットがあるセット割、利用しない手はないですよね。

あなたもセット割を上手に利用して、その節約効果を実感してみてくださいね。

新電力の選び方はこちらを参考に
【決定版】5分で分かる新電力の選び方(東電エリア)

参考までに、東京電力エリアの電気料金比較です。

【主要新電力の電気代比較】
表はスクロールします→
順位 電力会社 シェア 2人家族
契約容量40A 
月300kWh
3〜4人家族
契約容量40A 
月400kWh
契約容量40A 
月500kWh
5〜6人家族
契約容量50A 
月600kWh
契約容量50A 
月700kWh
1 東京ガス 24% ¥8,129 ¥10,598 ¥13,472 ¥16,065 ¥18,658
-¥17 -¥550 -¥678 -¥1,368 -¥1,777
2 auでんき 13% ¥8,143 ¥11,144 ¥14,145 ¥17,426 ¥20,427
-¥3 -¥4 -¥5 -¥6 -¥7
3 大阪ガス 11% × × × × ×
4 ENEOSでんき 8% ¥7,802 ¥10,377 ¥12,952 ¥15,808 ¥18,383
-¥344 -¥771 -¥1,198 -¥1,625 -¥2,052
5 大東建託
(撤退)
3% × × × × ×
6 エネワンでんき 3% ¥8,102 ¥10,744 ¥13,386 ¥16,298 ¥18,940
-¥43 -¥403 -¥763 -¥1,134 -¥1,494
7 東急パワーサプライ 2% ¥8,057 ¥10,900 ¥13,743 ¥16,813 ¥19,656
-¥89 -¥248 -¥407 -¥620 -¥779
8 J:COM関西 2% × × × × ×
9 ソフトバンク
自然でんき
2% ¥7,800 ¥10,400 ¥13,000 ¥15,600 ¥18,200
-¥346 -¥748 -¥1,150 -¥1,832 -¥2,234
10 eoでんき 2% × × × × ×
11 Looopでんき 1% ¥7,800 ¥10,400 ¥13,000 ¥15,600 ¥18,200
-¥346 -¥748 -¥1,150 -¥1,832 -¥2,234
12 まちエネ 1% ¥7,921 ¥10,520 ¥13,119 ¥15,998 ¥18,597
-¥225 -¥628 -¥1,031 -¥1,434 -¥1,837
13 J:COM関東 1% ¥8,087 ¥10,789 ¥13,491 ¥16,473 ¥19,175
-¥59 -¥359 -¥659 -¥959 -¥1,259
14 じぶん電気 1% × × × × ×
15 北海道ガス 1% × × × × ×
ランク外 楽天まちでんき 非公開 ¥8,119 ¥10,710 ¥13,301 ¥16,172 ¥18,763
-¥27 -¥438 -¥849 -¥1,260 -¥1,671
ランク外 HISのでんき 非公開 ¥7,714 ¥10,558 ¥13,402 ¥16,513 ¥19,357
-¥432 -¥590 -¥748 -¥920 -¥1,078
参考 東京電力新プラン
(スタンダードS)
¥8,142 ¥11,144 ¥14,146 ¥17,429 ¥20,431
-¥4 -¥4 -¥4 -¥4 -¥4
基準 東京電力
従量電灯B
¥8,146 ¥11,148 ¥14,150 ¥17,432 ¥20,434

※上記は基本料金と電力料金のみで、再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額は各社同額が別途かかります。