エネオスでんきと昭和シェルの比較イメージ
新電力でガソリン系の主要2社「ENEOSでんき」と「昭和シェルでんき」。その違いを徹底分析します。

1 供給エリアは同じ

「ENEOSでんき」も「昭和シェル」も、ともに供給エリアは同じでしたが、昭和シェルが2017年9月からエリアを拡大しました。

【供給エリア】
ENEOSでんき東京電力エリア
昭和シェル石油東京電力エリア
2017年9月から東北・中部・中国電力エリア開始
2017年10月から九州電力エリア開始

2 それぞれの料金体系

料金体系は両社で異なります。「昭和シェル」は使用電力によって料金体系が4パターンあるのに対し、「ENEOSでんき」では3パターン。「ENEOSでんき」の方がどちらかというとシンプルで分かりやすい料金体系になっています。

2-1 ENEOSでんき 料金体系

「ENEOSでんき」の料金体系は、

基本料金(東京電力と同じ)
 +従量料金
 +燃料費調整額(東京電力と同じ)
 +再生可能エネルギー発電促進賦課金(全社一律)
 +オプションメニュー

となっています。

割引として、
基本料金+従量料金の部分には「Vプラン」、
オプションメニューとして2年契約で電気代が割引になる「にねん とく2割」が設定されています。

燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金については、昭和シェルについても同様に負担しなければならない部分。金額自体も一律です。

従量料金

「ENEOSでんき」の従量料金は電力使用量によって3段階に分けられています。このうち最初の120kWhまでは従来の東京電力の従量料金と同額。120kWhを超えた分については「ENEOSでんき」の方が割安な料金設定となっています。

【ENEOSでんきの従量料金】
電気使用量
(1ヵ月)
料金
(1kWhあたり)
(参考)
東京電力の
従量電灯B
〜120kWh19.52円19.52円
121〜
300kWh
24.09円26.00円
(+1.91円)
301kWh〜25.75円30.02円
(+4.27円)

「Vプラン」と「にねん とく2割」

「ENEOSでんき」では基本料金+従量料金部分に「Vプラン」という割引が設定されています。またオプションとして2年単位の契約でさらに割引になる「にねん とく2割」も。両方を組み合わせることで、電気料金がお得になります。

【ENEOSでんきの割引】

ENEOSでんきVプラン
割引額は平均月間使用量によって変わりますが、これは年間の平均電気使用量をもとに算出されます。電気使用量が多い人ほど割引額も大きくなるので、電気を多く使う人ほどお得になる仕組みになっています。

2-2 昭和シェルの料金体系

昭和シェルの電気料金は、

ベースプライス(ここに注目)
 +600kWhプレミアム割引(ここに注目)
 +燃料費調整額(東京電力と同じ)
 +再生可能エネルギー発電促進賦課金(全社一律)

となっています。

昭和シェルの場合、割引が設定されているのは電気使用量が600kWhを超えた場合のみ。

ベースプライス

「昭和シェル」のベースプライスは、電力使用量によって4段階に分けられています。このうち、電力使用量が200kWh以下の場合は使用量に関わらず定額。そのため従来の東京電力の電気料金と比べて割高です。

また、使用量が201-600kWhの場合は特に割引も適用されないので、東京電力と同じ電気料金になります。

【昭和シェルのベースプライス】
使用電力量/月算定方法
(税込)
 
0‐100kWhの場合1,952.00円+280.80円×契約電流(A)÷10
または1,952.00円+280.80円×契約容量(kVA)
A
(定額)
101-200kWhの場合A+2,470.40円B
(定額)
201-300kWhの場合B+26.00円×(200kWhを超過し300kWhまでの使用電力量)C
301kWh以上の場合C+30.02円×(300kWhを超過した使用電力量)D

600kWhプレミアム割引

昭和シェルの場合、月の電気使用量が600kWhを超えると割引が適用になります。割引料金は、1.00円×使用電力量によって決まります。仮に650kWh使用したとすると、650円割引になるというわけです。

具体的にはこの様な結果に。(契約電流40A、東電は一般的な従量電灯B)

【昭和シェルと東京電力の比較】
使用電力量昭和シェル東京電力
100kWh3,076円3,067円
200kWh5,546円5,528円
300kWh8,146円8,119円
500kWh14,150円14,105円
650kWh18,007円18,595円

3 ガソリンスタンドの割引

ENEOSも昭和シェルも、ガソリンスタンドが一番の強み。「ENEOSでんき」も「昭和シェル」も、電気を契約しているとガソリンスタンドで特典が受けられます。ガソリンスタンドで受けられる特典については、「昭和シェル」の方がお得度が高いと言えます。

3-1 ENEOSでんき

「ENEOSでんき」では支払いにENEOSカードを利用すると、ENEOSでの給油が1円/L引きになります。1か月あたり、最大150Lまでが割引きの対象です。ガソリン割引の適用がスタートするのは、初回検針月の翌々月からとなります。

なお、割引対象になるカードはENEOSカードS、P、C・NICOSです。それ以外のENEOSカードで支払う場合、ガソリン割引の対象外となるので注意してください。

3-2 昭和シェル

「ENEOSでんき」がENEOSカードのみ割引対象となるのに対し、「昭和シェル」はどのクレジットカードでもOK。給油で利用するカードを「特割適用カード」として登録することで、ガソリンの割引が受けられるようになります。電気代の支払いと別のカードを登録することも可能。つまり、「昭和シェル」の場合は契約するだけで、ガソリン代が割引になるセット割ということになります。

登録した特割適用カードを使うと、ハイオク・レギュラーがなんと10円/L引きに! シェルスターレックスカードを登録すると、さらにハイオクが最大で13円/L引きになり、割引額は最大で23円/Lにもなります。1か月あたり100Lまでが割引きの対象です。

また、クレジットカードだけでなく、ガソリンを現金で入れる場合もシェルPontaカードがあれば10円/L引きは適用に。Pontaポイントも貯まるので、ダブルでお得になります。

なお、契約日によって割引開始日は変わります。契約開始日が1日〜10日の場合は当月15日から、11日〜25日の場合は翌月1日、26日から31日の場合は翌月15日からです。

この割引は、東京電力管内の昭和シェルサービスステーションが対象。一部、対象外のサービスステーションもあるので、利用する場合は事前に確認することをオススメします。

4 契約条件

最後に、両社の契約条件も確認しておきましょう。

【契約条件】

項目ENEOSでんき昭和シェル石油
契約手数料
・入会金
不要不要
契約期間1年間1年間
(自動更新・1年目は契約日から最初の12月31日まで)
解約手数料原則として不要なし
各種書類の
発行手数料
請求書(利用明細書)、領収書 それぞれ1通162円(税込)
支払証明書 1通756円(税込)
電気料金のお知らせを郵送の場合、162円(税込)

どちらも契約時に料金は発生しません。

一方解約の際に「ENEOSでんき」では解約金として1,080円(税込)が必要になる場合があります。これは、オプションプランの「にねん とく2割」を途中解約した場合などに必要となるもの。「ENEOSでんき」でオプションプランを申込む際は、利用期間に注意してください。

また、両社とも利用明細書などを郵送してもらう場合は有料となります。電気料金や使用量を確認したい場合、インターネットで確認すれば無料になるので、必要な時以外はネットで確認するようにしましょう。

5 自分自身のライフスタイルに合う方を選ぼう

「ENEOSでんき」と「昭和シェル」は、ともにガソリンが安くなる特典付の新電力です。料金体系も特典の内容も異なるため、最終的にどちらを選ぶかはあなた自身のライフスタイル次第。車を持っていて、普段からENEOSを利用する機会が多い人は「ENEOSでんき」を、昭和シェルを利用する機会が多い人は「昭和シェル」を選ぶと良いでしょう。

車を持っていなければメリットは少なく感じるかもしれませんが、「ENEOSでんき」ではTポイントを貯めることも可能。こういった特典にも注目すると選択肢が広がります。

料金はもちろん、さまざまな特典も比較しながら、あなたに合う電力会社を見つけてくださいね。

ちなみに東京電力エリアの電気料金を比較するとこちら。

【主要新電力の電気代比較】
表はスクロールします→
順位 電力会社 シェア 2人家族
契約容量40A 
月300kWh
3〜4人家族
契約容量40A 
月400kWh
契約容量40A 
月500kWh
5〜6人家族
契約容量50A 
月600kWh
契約容量50A 
月700kWh
1 東京ガス 24% ¥8,129 ¥10,598 ¥13,472 ¥16,065 ¥18,658
-¥17 -¥550 -¥678 -¥1,368 -¥1,777
2 auでんき 13% ¥8,143 ¥11,144 ¥14,145 ¥17,426 ¥20,427
-¥3 -¥4 -¥5 -¥6 -¥7
3 大阪ガス 11% × × × × ×
4 ENEOSでんき 8% ¥7,802 ¥10,377 ¥12,952 ¥15,808 ¥18,383
-¥344 -¥771 -¥1,198 -¥1,625 -¥2,052
5 大東建託
(撤退)
3% × × × × ×
6 エネワンでんき 3% ¥8,102 ¥10,744 ¥13,386 ¥16,298 ¥18,940
-¥43 -¥403 -¥763 -¥1,134 -¥1,494
7 東急パワーサプライ 2% ¥8,057 ¥10,900 ¥13,743 ¥16,813 ¥19,656
-¥89 -¥248 -¥407 -¥620 -¥779
8 J:COM関西 2% × × × × ×
9 ソフトバンク
自然でんき
2% ¥7,800 ¥10,400 ¥13,000 ¥15,600 ¥18,200
-¥346 -¥748 -¥1,150 -¥1,832 -¥2,234
10 eoでんき 2% × × × × ×
11 Looopでんき 1% ¥7,800 ¥10,400 ¥13,000 ¥15,600 ¥18,200
-¥346 -¥748 -¥1,150 -¥1,832 -¥2,234
12 まちエネ 1% ¥7,921 ¥10,520 ¥13,119 ¥15,998 ¥18,597
-¥225 -¥628 -¥1,031 -¥1,434 -¥1,837
13 J:COM関東 1% ¥8,087 ¥10,789 ¥13,491 ¥16,473 ¥19,175
-¥59 -¥359 -¥659 -¥959 -¥1,259
14 じぶん電気 1% × × × × ×
15 北海道ガス 1% × × × × ×
ランク外 楽天まちでんき 非公開 ¥8,119 ¥10,710 ¥13,301 ¥16,172 ¥18,763
-¥27 -¥438 -¥849 -¥1,260 -¥1,671
ランク外 HISのでんき 非公開 ¥7,714 ¥10,558 ¥13,402 ¥16,513 ¥19,357
-¥432 -¥590 -¥748 -¥920 -¥1,078
参考 東京電力新プラン
(スタンダードS)
¥8,142 ¥11,144 ¥14,146 ¥17,429 ¥20,431
-¥4 -¥4 -¥4 -¥4 -¥4
基準 東京電力
従量電灯B
¥8,146 ¥11,148 ¥14,150 ¥17,432 ¥20,434

※上記は基本料金と電力料金のみで、再生可能エネルギー発電促進賦課金、燃料費調整額は各社同額が別途かかります。

こちらも参考に
ガソリンがやすくなる? エネオスでんきって
昭和シェルの電気でガソリンが安くなる