「格安スマホはGPSって使えなくなるの?」

「端末そのままで格安SIMに乗り換えたら、GPSが悪くなるってホント?」

地図やゲームでも使うことが多いGPS機能。

格安スマホや格安SIMではGPSに注意が必要です。
要点をまとめました。

結論! 格安スマホ・格安SIMでもGPSは使える

結論から言うと、格安スマホや格安SIMでもGPSは使えます。
ただしドコモ端末はうまく機能しない場合も。

パターン別に詳しく見てみましょう。

1.格安スマホ(SIMフリースマホ)+格安SIM

問題なく利用できます。

「格安スマホだからGPS精度が低そう」というのは、単なるイメージに過ぎません。
安心して乗り換えられます。

2.auで購入したAndroidスマホ+au系格安SIM

問題なく利用可能。

GPS精度が落ちるわけでもないので、安心です。

3.ドコモで購入したAndroidスマホ+ドコモ系格安SIM

ドコモのAndroid端末は要注意。

位置情報の把握に、やや時間がかかる可能性があります。

ドコモで発売されているAndroidは、ドコモのSUPLサーバーに接続される仕組みだからです。

4.iPhone(購入先は問わず)+格安SIM(ドコモ系・au系問わず)

iPhoneの場合は問題なく利用できます。

ドコモで購入したiPhone+ドコモ系格安SIMであってもOK。

心配なく乗り換えられます。

5.ソフトバンクで購入した端末(Android、iPhone)

ソフトバンクの場合、残念ながら2017年3月上旬の時点で「端末そのまま乗り換えられる」格安SIMがありません。

よって、詳細についても不明となっています。

GPSには大きく分けて2つある

GPSとは「Global Positioning System(汎地球測位システム)」のこと。

簡単に言うと、「私は今、地球上のどこにいるのか?」を知ることができるシステムです。

一言で「GPS」と言っても、スマホのGPS機能には大きく分けて2種類あります。

1.GPS(スタンドアロンGPS)

地球の周りには、およそ30機のGPS衛星が飛んでいると言われています。

このGPS衛星からの電波を利用することで、私たちは自分がいる位置を把握できるのです。

スマホのGPSのほか、カーナビのシステムもこのGPS(スタンドアロンGPS)機能を利用しています。

GPSのメリット

  • GPS衛星からの電波のみを利用するので、スマホが圏外でも利用できる

GPSのデメリット

  • 位置情報の把握には3〜4つの衛星から電波を受ける必要がある
  • 最初の位置特定に時間がかかる
  • 雲が多い日や室内などではGPS衛星からの電波が届きにくい

2.A-GPS(アシステッドGPS・アシスト型GPS)

補助GPSとも呼ばれるA-GPS。

GPS衛星からの電波だけでなく、携帯電話の基地局からの電波も利用して位置を把握するシステムです。

スマホに電波が届いているということは、近くにある基地局と通信しているということ。

基地局は(移動型のものを除き)場所が固定されているため、事前に大まかな場所を絞り込むことができます。

絞り込んだうえでGPS衛星の電波を利用するため、スムーズに位置情報を得ることができるというわけです。

ただし、A-GPSはあくまでも補助的な役割のGPS機能。

そのため、通常はGPSとA-GPSの両方がスマホには搭載されます。

A-GPSのメリット

  • GPSのみを利用する場合に比べ、位置を把握するスピードが早い
  • GPS衛星の電波が届きにくい室内でも利用できる

A-GPSのデメリット

  • 電波が届かない場所では機能しない
  • 基地局との通信が必要なので、通信費(データ量の消費)が発生する

ドコモAndroid特有のデメリット

「A-GPSでは携帯電話の基地局の電波を利用する」と書きましたが、実はここにドコモ特有のデメリットがあります。

スマホがA-GPSを利用する際には、どの端末も「SUPLサーバー」と呼ばれるサーバーに接続します。

ドコモで発売されているAndroidは、ドコモのSUPLサーバーに接続される仕組み。

このドコモSUPLサーバーは、spモードでなければ接続できないようになっているのです。

spモードが使えるのは、ドコモのSIMのみ。

格安SIMでは利用できませんよね。

つまり、格安SIMを挿したドコモAndroidではA-GPSが利用できないというわけです。

「位置情報の把握に、やや時間がかかる」のは、そうした理由によるもの。

とは言え、スタンドアロンGPSはきちんと機能します。

ポケモンGOユーザーなど、「位置情報は瞬時に把握したい!」そんな人には不向きですが、それ以外であればそこまで深刻に考えなくてもOKです。

参考までに、他の端末のA-GPS接続先も記載しておきます。

  • SIMフリースマホ(格安スマホ):GoogleのSUPLサーバー
  • auが販売するAndroid:auのSUPLサーバー(au系格安SIMでも接続可能)
  • iPhone(購入先は問わず):AppleのSUPLサーバー

意外と使っている! スマホの位置情報

位置情報(GPS)は、あまり意識していないかもしれませんが、実はいろんな場面で使っていたりします。

  • 地図アプリでナビとして利用
  • ポケモンGOなどのゲーム
  • グルメサイトでのお店探し(食べログ、ぐるなび 等)
  • 「チェックインしてポイントゲット」など、ショップ独自のサービス(無印良品のMUJI Passport:チェックインで10マイルもらえる 等)
  • 端末を無くした時(iPhoneを探す 等)

今となっては、GPS機能はスマホになくてはならない機能なのです。

災害時にも役立つGPS

災害時に家族の居場所を把握したりするのにも役立ちます。

ドコモのAndroidだけ「格安SIMだとA-GPSが利用できない」という注意点があるものの、基本的には利用可能です。

端末や通信キャリアは問わないので、安心して端末や格安SIM事業者を選んでくださいね。