無料通話が損なイメージ
ドコモなど大手キャリアの携帯の基本料金には、通話が無料になるプランがあります。自分から電話をかけても一定の時間や回数までは無料になる無料通話。一見するとお得な感じがしますよね。

この無料通話分で実は損をしている人が圧倒的に多いのです。

1 プランによって変わる無料通話内容

あなたは携帯の基本料金にどういう形で無料通話分が含まれているか知っていますか?

現行プランの場合、基本料金は3社共通の料金で1,700円または2,700円となっています。

1,700円の場合
国内向け通話が1回5分以内なら無料。5分を超えると30秒あたり20円の通話料がかかります。
2,700円の場合
24時間通話無料です。

旧プランは無料通話なし

旧プランの場合は基本料金に通話料が含まれていませんでした。

ドコモの場合は無料通話分なしで基本料金が743円。ドコモ同士が通話無料になるオプションがあります。

ソフトバンクとauは、1時〜21時まで同じキャリア同士の通話が無料になって基本料金が934円。オプションで通話料が半額になるものや、同じキャリア同士24時間通話無料になるものがあります。

なお、こちらは旧プランなので、現在は新規でこのプランを選ぶことはできません。

2 通話頻度はかなり少ないという現実

ところで、実際のところ私たちはどれくらい通話しているのでしょうか。

総務省が平成27年12月に発表した「通信量から見た音声通信利用状況」によると、
1契約1日あたりの平均で、
 通信回数:0.9回
 通信時間:2分16秒
となっています。

つまり、1日1回も通話していないということ。通話時間もおよそ2分とかなり短いことが分かります。

通話は減り、通信アプリの利用が増えている

通話が少ない理由として、通信アプリの台頭が挙げられます。手軽なうえ、複数人まとめてやり取りができたり便利な機能もあります。通信アプリの代表ともいえるLINEは、日本国内で5800万人以上が登録しています(株式会社LINE調べ)。

私自身も通話より通信アプリを利用している1人。以前はメールと通話がメインでしたが、現在は家族も含めてLINEやFacebookのメッセンジャーがメインです。最近は通話もLINEで済ませるようになりました。

ここからも、通信アプリなどを使わない純粋な通話の機会は減少傾向にあることが分かります。それなのに、無料通話がないプランが廃止され、無料通話を含んだ高い基本料金のプランだけになったのが不思議なところですが・・・。

3 あなたの通話頻度はどれくらい?

損して驚く女性イメージ
ここまで一般的な数字をみてきましたが、あなたの通話の頻度や時間も思い返してみてください。毎月どれくらい通話していますか?

通話料が無料になる家族間でよく通話する人。自分からかけることはほとんどなく、受信がメインの人。また通話はするけれど、LINEの無料通話を使っているという人もいるでしょう。

相手を問わず自分からかけることが多い場合は、無料通話分を含んだプランの方がお得です。逆に自分からかけることがほとんどない場合や、LINEの無料通話をメインに使っている場合は、無料通話分で損をしています!

なぜなら、自分では使わない通話分まで負担していることになっているから。本来使っていないのだから0円でいいはず。つまり無料通話分とは、聞こえはいいけれど使っても使わなくても一定額取られてしまうしくみなのです。

4 大手キャリアは無料通話なしにできない

ここまでの話で、「通話はほとんど使っていないから、無料通話がないプランに変更しよう!」 と思った人もいるかもしれません。しかし、残念なことに現在の大手キャリアには無料通話なしのプランがありません。

結局、どれを選んでもほとんど通話をしない人には無駄の多いプランになってしまうのです。

5 格安SIMなら無駄な通話料は発生しない!

そんなときにオススメなのが、格安SIMに乗り換える方法。安いところでは、月額1,260円で利用できます(DMMモバイルの通話SIM、通信容量1GB/月のプラン)。格安SIMの場合、基本料金に無料通話分は含まれません。そのため通話しなければ基本料金だけでOK。

一方で通話する場合、30秒あたり20円の通話料が発生します。それでも通話することが少なければ、多少通話しても月々の料金は大手キャリアより安くなる場合がほとんどです。

通話が多い場合はさらに便利なツールがあります。

6 通話アプリで通話料激減

6-1 アプリ同士の無料通話

同じアプリ同士だと無料で通話ができます。家族や友人との会話ならこれで十分でしょう。
代表的なのはLINE、カカオトーク、Skype、Viber、Commあたり。どれも基本料無料、通話料無料ですが、ユーザー登録が必要です。

6-2 普通に電話できる通話アプリ

実は普通の電話番号に対しても、お得に通話できるアプリがあるんです。

電話ができるアプリには大きく分けて次の3種類あります。

  • ①050番号がもらえるIP電話アプリ
  • ②050番号がもらえないデータ通信アプリ
  • ③電話回線を利用した電話アプリ

①050番号がもらえるIP電話アプリ

050番号がもらえる通話アプリは国内で通信事業者としてきちんと登録されたサービス。

代表的なのは050 plus、NTTコミュニケーションズが提供しています。基本料金が324円かかりますが、OCNモバイルONEのユーザーであれば基本料金無料で利用することが可能です。

050 plusアプリ利用者同士は24時間通話料無料。050から始まるIP電話向けの通話も無料です。それ以外の国内携帯向け通話料は1分あたり17.28円です。

050 plusの場合、新しく050から始まる番号が付与されます。アプリから発信する場合は相手にその番号が通知されるため、利用する場合は事前に050の番号を周りに知らせておいた方が無難。LINE outと同様にパケット通信を利用しているので、通話音質は多少劣ります。

番号を2つ持ちたい人、恋人や家族など仲のいい人同士、無料で通話したい人にオススメです。

同様のサービスには、050PLUS、LaLa Call、BIGLOBEフォンなど格安SIM(MVNO)各社でお得な通話アプリを用意しています。

②050番号がもらえないデータ通信アプリ

代表的なのはLINEが提供しているLINE Callです。LINEの無料通話はLINEアプリ同士でないと通話できませんが、LINE Callは国内外の携帯・固定電話にかけることが可能。基本料金なども一切かかりません。

通話料金はプランによって異なります。事前に使う分だけチャージする「コールクレジット」の場合は、国内携帯向けで1分あたり14円。30日間決まった分まで通話可能な「30日プラン」の場合は1分あたり6円です。通常の通話料と比べると、驚くほど安いですね。

デメリットとして、LINE Callからドコモの携帯に電話をかけると「通知不可能」または「非通知」となることが挙げられます。また、パケット通信を利用しているので、通話音質は多少劣ります。

LINEを頻繁に利用する人、音質より価格を重視する人にオススメのアプリです。

同様のアプリとして Skype outやViber outがあります。

③電話回線を利用した電話アプリ

電話回線を利用した電話アプリでは、ふつうの電話と同じ高品質な通話が可能。ビジネスシーンにも使えます。

代表的なのは楽天が提供する楽天でんわ。基本料金は無料です。通話料金は通常料金の半額、30秒あたり10円(1分あたり20円)と高め。しかし、電話番号をそのまま利用でき、電話回線を利用しているため通話音質も普通の電話と変わりません。

なお、楽天でんわは発信専用。着信履歴を確認するときは、最初から端末にインストールされている標準の電話アプリを見る必要があります。また、着信履歴からそのままかけることができないので、少々手間がかかるのがデメリットでしょうか。

楽天でんわは通話料100円につき楽天スーパーポイントが1ポイント貯まります。楽天市場を利用する人や、ビジネスなど通話音質を気にする人にオススメです。

楽天でんわと同じく電話回線を利用したサービスでは、G-Call、DMMトークなどがあります。

この様に格安SIM(MVNO)で活用できる便利な通話アプリなどは沢山あります。
詳しくはこちらも参考に⇒ワイモバイルvs通話アプリ どちらがお得?

7 本当にお得なのは「無料」ではない

「無料」と聞くとつい「お得だな」と思ってしまうもの。でも、その内容によってはお得どころか、無駄になっていることがあるんです。見た目のお得感にだまされることなく、格安SIMやお得な電話アプリを上手に使って「本当にお得な」スマホライフを送ってくださいね。

格安SIM(MVNO)の選び方はこちらを参考に
格安SIMの選び方と主要各社の比較