今年も「学割」の広告を目にすることが多くなりました。

ドコモ・au・ソフトバンクという大手キャリアはどんな学割を打ち出したのでしょうか!?

契約前に知っておきたい、学割の内容と注意点をまとめました。

18歳以下なら誰でも「最安値」で利用できるわけではない

「18歳以下ならスマホが2,980円から!」

ソフトバンクの学割「学割モンスターU18」やauの「学割天国」の広告等で目にした人も多いかもしれません。

月に20GBのデータ通信ができて、スマホ月額2,980円。

この料金は確かに格安SIM並の料金です。

格安SIM並の料金で大手キャリアが使えるなら、多くのユーザーは大手キャリアを選ぶでしょう。

でも「18歳以下なら誰でも2,980円でスマホが使える」わけではないんです!

実はここがこの学割の落とし穴。

次の3つの条件を満たして初めて、月額2,980円での利用が可能になるのです。

条件1.データ通信量が3GB以下

「学割モンスターU18」も「学割天国」も、プラン自体は月に20GBまでデータ通信ができるもの。

通常のデータ定額と学割で違うのは、データ通信量に応じて料金が変わる段階制となっている点。

データ通信をあまり使わなければ安く、たくさん使えば高くなるしくみです。

データ定額の部分だけ見てみると、次のような料金体系となっています。

  • 月に3GB以下:3,390円
  • 3GBを超え4GB未満:4,200円
  • 4GBを超え5GB未満:4,900円
  • 5GBを超え20GB未満:5,390円

最安で利用するには、1か月あたりの通信量を3GB以下にする必要があります。

なお、このプランでは余った容量を翌月に繰り越すことはできません。

参考までに格安SIM(MVNO)の主要17社の音声通話プランをまとめました。

【(参考)主要17社の音声通話プラン比較表】
※表は横にスクロールします。
※表の最上行をクリックすると、各容量毎の金額順に並び替わります。

2017年12月
現在
500MB1GB2GB3GB3.1GB3.3GB4GB5GB6GB7GB8GB9GB10GB12GB15GB20GB30GB40GB50GB無制限
(LTE)
3.7GB
(200kbps)
無制限
(200kbps)
無制限
(500kbps)
無制限
(中速)
OCNモバイルONE1,800円1,600円
110MB/日
2,080円
170MB/日
2,150円3,000円4,850円6,750円2,500円
IIJmio1,600円2,220円3,260円
SIM3枚
楽天モバイル1,600円2,150円2,960円4,750円6,150円1,250円
DTI SIM1,200円1,490円1,920円2,800円4,300円5,500円2,900円
UQ mobile1,680円2,680円
DMM mobile1,260円1,380円1,500円1,910円2,560円2,680円2,890円3,980円4,680円1,140円
(366MB/3日)
Nifmo(ニフモ)1,600円2,300円3,500円
TONE1,953円
mineo(ドコモ)1,400円1,500円1,600円2,280円3,220円
mineo(au)1,310円1,410円1,510円2,190円3,130円
U-mobile1,580円1,980円2,980円
エキサイトモバイル1,370円1,470円1,600円2,950円5,450円7,680円10,680円14,500円
BIGLOBEモバイル1,400円1,600円2,150円3,400円5,200円7,450円
LINEモバイル1,200円1,690円2,220円2,880円3,220円
イオンモバイル1,130円1,280円1.380円1,580円1,980円2,680円3,280円4,680円6,080円7,980円10,800円
とくとくBB SIM1,480円1,970円3,110円
NURO mobile1,400円1,600円1,800円2,000円2,200円2,400円2,600円2,800円3,000円
FREETEL1,199円1,600円2,220円2,840円3,170円4,380円5,570円7,680円10,100円12,500円

※契約前に必ず各公式サイトでご確認願います。

条件2.本人はもちろん、家族の誰かが期間中に新規契約する

2つ目の条件は、新規契約をすること。

まず、学割の適用を受ける本人がソフトバンクもしくはauで新規契約する必要があります。

このとき、契約するデータ定額プランは自由に選べるわけではありません。

ソフトバンクなら「データ定額20GB(U18)」、auなら「U18データ定額20」となっています。

さらに、本人だけでなく家族も期間中に新規契約の必要あり。

その場合もデータ定額プランに加入する、学割の適用を受ける本人と「家族割」を利用する等の条件が付いています。

これをクリアすると月額料金から1,000円割引になります。

条件3.固定回線を契約する

3つ目の条件が、各社が提供している固定回線サービスを利用すること。

ソフトバンクなら「ソフトバンク光」を契約し、「おうち割 光セット」に加入。

auなら「auひかり」等を契約し、「auスマートバリュー」の適用を受けること。

この条件をクリアすると、両社とも月額料金が1,410円割引になります。

最安値はハードルが高い

「最安値で使うための3つの条件」をクリアすると、料金は980円になります。

データ定額(3GB以下、3,390円)
‐新規契約割引(1,000円)
‐固定回線契約(−1,410円)
=980円

実際は基本料金(1,700円)とインターネット接続料金(300円)も必要なので、月額2,980円となるのです。

これ、なかなかハードルが高いと感じませんか?

  • 月に20GBまでデータ通信ができるのに、月のデータ通信量は3GB以下でないとダメ
  • 家族はみんな既にスマホを使っていて、新規契約するような人がいない(解約するにも2年縛りで違約金発生)
  • 固定回線の契約には基本工事費が必要 等々

仮に「家族の新規契約なし」「固定回線契約なし」だと、月3GB以下でも月額料金は5,390円。

特別に安いかと言われると、そうでもないのが実際のところでしょう。

19歳になると料金アップ!

もうひとつ注意しておきたいのが、これらの割引は全て「18歳以下限定」だという点。

19歳になると料金が上がる点には要注意です。

1.データ定額の割引がなくなる

「データ定額20GB(U18)」も「U18データ定額20」も、利用できるのは18歳以下限定。

19歳になると自動的に「データ定額20GB(ソフトバンク)」、「データ定額20(au)」に移行されます。

このプランの月額料金はともに6,000円。

25歳以下であれば別の割引が適用されますが、データ定額料金だけで5,000円以上かかってしまいます。

2.家族新規契約割引も解除

家族が新規契約することで受けられる、月1,000円の割引。

これも学割適用者が19歳になるとなくなります。

ソフトバンク・auの学割がオススメな人

まとめるとソフトバンクとauの18歳以下向け学割がオススメなのは、次のような人になります。

  • 利用者が17歳以下(18歳だと割引適用期間が短くなるため)でスマホ等を利用していないorのりかえ検討中
  • 固定回線の新規利用や、フレッツ光等からののりかえを検討している
  • データ通信量がそれほど多くないor自宅などWi-Fi環境が整っている
  • 家族の中に新規契約しても良い人がいる

ドコモは「家族で使うとお得」になる

ドコモの学割は18歳以下ではなく、25歳以下のスマホデビューする人(新規契約orガラケーからの乗り換え)向けの内容となっているのが特徴。

ドコモの学割では「月800円から」とか「月1,500円から」スマホが利用できます。

この料金で利用するための条件は、家族でドコモを利用すること。

例えば、「月1,500円から」の内訳は次の通りとなっています。

  • 基本料金:1,700円(カケホーダイライト)
  • ドコモの学割:-1,000円
  • インターネット接続料金:300円(spモード)
  • シェアオプション:500円

「月800円から」はこの料金体系に、ガラケーからスマホに乗り換えた際の「はじめてスマホ割」が適用となったものです。

このうち、「シェアオプション」は「シェアパック」を利用するときに必要な費用。

個人でパケットパック等を契約するのではなく、主契約者(家族の誰か1人)がシェアパック(5GB〜100GB)を契約し、家族は月500円でその容量を分け合う方法です。

他社ほどハードルが高くないドコモ

  • ガラケーからの乗り換え、もしくは、スマホを新規契約
  • 家族がドコモユーザーで、シェアパックを利用
  • 25歳以下

以上の条件を満たすことでお得に利用できるドコモの学割。

他社と比べるとハードルが低いのも事実です。

学割による割引(1,000円)が最大1年間継続するのも、他社とは異なる点です。

ドコモに関して注意点を挙げるとすれば、大容量シェアパックが高額だという点。

ウルトラシェアパック50(50GB)は16,000円、100(100GB)だと25,000円の料金がかかります。

「家族で使うからなるべく大容量で」と、使いもしないのに大容量プランを選ぶと、結果的に無駄遣いとなることも。

家族の使い方に合ったプランを選ぶことが大切です。

条件をクリアして初めてお得になる大手キャリア

パッと見、かなり安くなったように見える大手キャリアの学割。

でも「年齢条件を満たして契約するだけ」だと、安くならないようになっているんですね…。

こうした条件をクリアできそうであれば、大手キャリアの学割を利用しても良いでしょう。

クリアできそうになければ、思い切って学割を利用せず、使い方に合った無駄のないプランを選ぶ方法もあります。

「学割=安い」というイメージに騙されることなく、賢く選んでくださいね。

こちらも参考に
格安SIMの選び方と主要各社の比較